2013年12月20日金曜日

JBoss Business Optimizer のデモ - テックプレビューを使って見よう

原文: JBoss Business Optimizer Demo - Get Started with Tech Preview by Eric D. Schabell

リリースが予定されている Red Hat JBoss BRMS/BPM Suite には、いくつかテックプレビューとして提供される機能があります。リソースの最適化に興味がないユーザーは、このテックプレビューに含まれる JBoss Business Optimizer に対し、さほど興味を惹かれないようです。

私たちはこの状況を打破すべく、いくつかのデモを JBoss Business Optimizer demo project に用意しました。このデモを通し、コミュニティプロジェクトである OptaPlanner から提供される新機能を試していただく機会を提供します。

デモプロジェクトの中には、すぐに JBoss Business Optimizer を試せるサンプルが 2つ用意されています。どちらも簡単な手順でお試しいただけます。
  1. git clone https://github.com/eschabell/business-resource-optimizer-demo.git を実行する
  2. Readme.md を読む (リクエストがあれば、和訳します)
  3. installs/README を確認し、リストされたプロダクトを https://access.redhat.com/jbossnetwork からダウンロードする
  4. ダウンロードしたプロダクトを、installs/* 配下に加える
  5. init.sh を実行する
  6. http://localhost:8080/optaplanner-webexamples-6.0.0-redhat-6 にアクセスし、デモを楽しんでください
デモには、「配送車両の経路最適化」が含まれています。こちらの動画にて、サンプルの詳細をご確認いただけます。


もう1つのデモは、「クラウドリソースの最適化」です。こちらも動画にて詳細をご確認いただけます。

2013年12月19日木曜日

JBoss BPM Suite - すべてのデモにモックデータを追加する方法

原文: JBoss BPM Suite - adding mock data to all demo projects by Eric D. Schabell

以前の投稿で、Red Hat JBoss BPM Suite でご利用いただけるいくつかのデモプロジェクトをご紹介しました。「一般的なローンのデモ」、「顧客満足度調査のデモ」、「住宅ローンのデモ」などがあります。

これらのデモプロジェクトに唯一欠けているものといえば、プロセス/タスク・ダッシュボードにきれいなサンプルグラフを表示させる為に必要なモックデータでしょう。今回は、前述した3つのサンプルにモックデータを加えてみました!

すぐにご利用いただけるこれらのデモをインストールすると、1000のプロセスインスタンスが H2データベース(デモに利用されるイン・メモリーデータベース)に追加されます。これにより、ダッシュボードをすばらしいグラフで埋めることができます。

これらのデモをリスタートしても、モックデータは再度追加されます。よって、ダッシュボードにアクセスする際、必ず最低 1000 のモックデータをご利用いただけます。

どのモックデータも、デモプロジェクトに直接関係するものではありません。あなたがデモに含まれたビジネスプロセスからプロセスインスタンスを生成しても、モックデータとコンフリクトすることなく動作します。プロセス/タスク・ダッシュボードをご利用される際には、ユーザー名もしくはプロセス名をご確認いただけば良いでしょう。

モックデータ追加機能が含まれたバージョンのデモプロジェクトは、こちらのリンクからご確認いただけます。

正しくデモプロジェクトをセットアップいただくと、以下のようにプロセス/タスク・ダッシュボードに追加されたモックデータをご確認いただけます。

2013年12月12日木曜日

JBoss BPM Suite - マイグレーションされた「顧客満足度調査のデモ」を吟味する

原文: JBoss BPM Suite - examining the migrated Customer Evaluation demo by Eric D. Schabell

顧客満足度のデモ
「顧客満足度調査のデモ」は、JBoss BRMS 用のクイックサンプルとして 用意 され、公開されていました。

このプロジェクトは元々、ビジネスルールをどうやって ビジネスプロセスとインテグレートさせるかお見せする為に設計/開発されたものです。プロジェクトには必要なものがすべて用意されています。JBoss BRMS に含まれるウェブベースのツールや、JBoss Developer Studio IDE を使い、すぐにデモを実行できます。

私達は JBoss BRMS から 近日リリース予定の JBoss BPM Suite へ、どうやってこのプロジェクトをマイグレートするか時間をかけ考察しました。考察とは、修正プロセスを広い視野で確認することや、具体的な修正箇所の確認、そしてマイグレーション前後のプロジェクトをソースコードレベルで比較することです。

気軽にこちらをご参照ください。私達がどのようにマイグレーションを実施したかご確認いただけます。

はじめに

 JBoss BPM Suite のリリースに先行し、ベータ版を カスタマーポータル から入手いただけます。サブスクリプションをお持ちであれば、このプロジェクトを JBoss BPM Suite へマイグレーションすることができます。この記事では、マイグレーションされたプロジェクトの成果物を確認しながら、実行するところまでご紹介します。
Data Modeler

今回は、前回こ紹介したようなマイグレーションの詳細については触れません。特定のデモプログラムが、どうやって JBoss BPM Suite で実行できるか興味を持たれている方が対象となります。

デモプロジェクトのインストール方法は、プロジェクトのdocsディレクトリ と README.md に記述されています。プロジェクトは githubサイト https://github.com/eschabell/bpms-customer-evaluation-demo から入手いただけます。"git clone git://github.com/eschabell/bpms-customer-evaluation-demo.git' と実行しプロジェクトを入手した後、docs配下にある Quick Start Guide をご参照ください。マニュアルは ODT 及び PDFフォーマットが用意されています。(マニュアルの和訳が必要な場合はお知らせください) 必要な作業はすべて プロジェクトに同梱される init.sh により実行される為、Quick Start Guide を読まれない方でも問題はないはずです。

アーキテクチャー

新規に用意されたセットアップでは、JBoss BPM Suite Deployable EAP 6用の war アーカイブを JBoss EAP 6 Appliction Platform にデプロイします。プロジェクトはインストール手順を容易にする為、大幅に見直されています。プロジェクトを clone し、installs/README ファイルに記載されたプロダクトをコピーし、init.sh を実行するだけで作業は完了です。
Process Designer

target ディレクトリが作成され、JBoss EAP 6.1.1 がインストールされます。また、JBoss BPM Suite のコンポーネントがデプロイされ、support 配下の設定ファイルが初期設定としてコピーされます。これで準備万端です!

プロジェクトのデプロイ

これからご案内するセットアップ作業は、2種類に別れます。(Red Hat JBoss BPM Suite用と、JBoss Developer Studio用)

まず、git リポジトリから取得していただいたデモプロジェクトは、JBoss BPM Suite を起動し、ログオンするだけでご利用いただけるようにインストールされます。

この時点で、Quick Start Guide に記載されているプロジェクトの成果物や、Red Hat JBoss BPM Suite が提供するさまざまなコンポーネントをご確認いただけるはずです。プロジェクトは、ルール、プロセス、そしてデータモデル(Person, Request)を含みます。データモデルは、Data Modeler コンポーネントからご確認いただけます。

プロジェクトの maven アーティファクトを作成するには、プロジェクトをビルドし、デプロイする必要があります。詳細は Quick Start Guide をご確認ください。これはデモの後半でご紹介する、開発用途でルール/プロセス/データモデル を使う際に必要となります。

プロジェクトのインテグレーション

mvn install を実行
プロジェクトのビルドとデプロイが完了した時点で、デモの後半が実施可能となります。projects/customer-evaluation-demo ディレクトリにあるプロジェクトを、JBoss Developer Studio へ import できるはずです。import が終了したら、 ユニットテストを実行できるはずです。

このユニットテストは、maven dependency をベースとしたインテグレーションのデモになります。bpms-customer-evaluation-demo/projects/customer-evaluation-demo に ルート pomファイルをご確認いただけるはずです。pomファイルには、バージョン1.0 の customer evaluation project が必要と記載されています。プロジェクトへ取り込む為には、JBoss BPM Suite を起動した状態で、JBoss Developer Studio から 'mvn install' を実行する必要があります。この作業により、先程ビルドした maven アーティファクトへアクセスすることが可能になります。

あなたのローカル maven リポジトリにこのアーティファクトが取り込まれたら、ユニットテストは デモ用のビジネスプロセスを利用した4つのテストの中で、アーティファクトとインテグレートされるはずです。アプリケーション開発は、このように maven アーティファクト を利用しながら、ルールの実行やビジネスプロセスとのやり取り、その他 データモデルの利用を実現します。

ご意見、ご感想をお知らせください

unit tests を実行
今回は駆け足で JBoss BPM Suite 用にマイグレーションされたアプリケーションについてご案内しました。ビジネスプロセスとルールをインテグレートするデモとしてご確認いただくことも可能です。

デモプロジェクトについて、ご意見 ご感想をぜひお聞かせください。デモを向上させるあらゆる pull request をお待ちしています。このデモを楽しんでいただけることを、心より願います。

原文: JBoss BPM Suite - examining the migrated Customer Evaluation demo by Eric D. Schabell

2013年12月9日月曜日

オープンソースカンファレンス アムステルダム 2013 - JBoss Integration & BPM、zeppelin nemo fish もいるよ

原文: Open Source Conference Amsterdam 2013 - JBoss Integration & BPM together with a zeppelin Nemo fish by Eric D. Schabell

OSC 2013 アムステルダム
以前、アムステルダムの Beurs Van Berlage(古い証券取引所) で Red Hat 主催のオープンソースカンファレンス2013(12月6日) が実施され、そこで講演する予定とお伝えしました

当日は 1000人を超える来場者が訪れました。私のセッションにも 160人を超える参加者が訪れ、席に座れない方もいらっしゃいました。(部屋の後ろで立ちながら参加してくださった方々、ごめんなさい) 面白かったと言えば、1日中、証券取引所のフロアー中を zeppelin Nemo fish が飛んでいました。あれもこれも本当に凄い1日でした。

zeppelin Nemo fish が浮いてます
実は、この魚はイベントに使われたものです。Red Hat のブースから 10m 上に巨大なフープを作り、ラジコンによりその中で魚を泳がせるという競争でした。とても素晴らしいアイディアでした。カンファレンスの最後、会場のスタッフはその魚を 6歳の幼い参加者へプレゼントしました。(どうやってこんな幼い子が会場に入れたのかはわかりません)
その子が選ばれた理由には訳があります。会場にいるどの参加者よりも、その子は速く魚をフープの中で泳がすことができたのです!


JBoss Integration & BPM セッション
私のセッションでは、リリース予定の JBoss Fuse Service Works と JBoss BRMS / BPM Suite に焦点を絞った JBoss Integration & BPM についてお話しました。たくさんのトピックを詰め込んだセッションでした。セッション終了後には、何人かの参加者が私のところに話しかけにきてくださいました。リリース予定の製品は、とても魅力的なようです。会場は1日中混みあっていましたし、とてもせわしなかったではないでしょうか? Beneluxチームはとても良いイベントに作り上げてくれました。また、Red Hat の大御所も参加したようです。

私の講演資料は以前予告した通り、オンラインで確認することができます。




その他には Paul Cormier のインタビューが含まれた、イベントのプロモーションビデオを御覧頂けます。動画の最初には、浮いている魚をご確認いただけるはずです。



2013年11月28日木曜日

マイグレーションテクニック - JBoss BRMS 5 から JBoss BPM Suite へプロジェクトを移行しよう

原文: Migration Tips - moving projects from JBoss BRMS 5 to JBoss BPM Suite 6 by Eric D. Schabell

 マイグレーションの準備はでていますか?

この記事では、開発者がマイグレーション作業を見積もる際に直面する困難な作業についてお話します。

はじめに

近日リリース予定である Red Hat JBoss BPM Suite 6 へ、あなたのプロジェクトをマイグレーションする際に発生する作業内容を評価できるよう、注意点を紹介します。

JBoss BPM Suite 6 は、JBoss BRMS 6 のスーーパーセットであることをご理解ください。なので、BPMを取り扱ったサンプルプロジェクトを紹介することは、ルールを取り扱ったプロジェクトについて紹介したことになります。

この後、私たちは JBoss BPM Suite 6 へのマイグレーションを実施した、JBoss BRMS 5 プロジェクトを使います。マイグレーション前後のソースコードは、下記リンクから参照いただけます。
リンク先のプロジェクトファイルの中身をそれぞれご確認ください。IDE や 製品の UIコンポーネント上でデモをどのようにインストールし、実行させるか記述されています。現時点では、マイグレーション前のプロジェクトがより豊富なドキュメントを揃えています。マイグレーション後のプロジェクトは徐々に良くなっていきます。何か修正を希望される場合は、ぜひプルリクエストを送ってください。

基盤

これからリリースされる JBoss BRMS / BPM Suite 6 は、ルールやプロセスのリポジトリーのベースに GIT を利用します。現行製品である JBoss BRMS 5 は Jackrabbit をベースとする JCRリポジトリーを利用しています。既存のプロジェクトを新しいリポジトリーに push すればマイグレーションは終わりそうに見えますよね。

それとも、シンプルにはいかないものでしょうか?

残念ながら、それほど簡単にはいきません。まず、GIT をサポートするすべてのツールからアクセス可能であることを理解してください。例えば GIT の CLIツールにより、あなたが愛用されているシェルからリポジトリーにアクセスできます。理解していただく必要のある重要事項ですが、リリース予定である JBoss BRMS / BPM Suite が提供する UI は、完全に GIT の持つ機能を提供するわけではありません。現時点ではとても単純化された方法でリポジトリと連携しており、連携がうまくいかなかった場合、空のリポジトリーを表示することが度々あります。

製品を正しく動作させる為には、あなたの GIT リポジトリーが要求されるディレクトリー構成に準拠している必要があります。製品が持つ素晴らしいグラフィカルインターフェイスでプロジェクトを利用する為には、UI 上であなたが必要とするプロセスやルールなどの空ファイルを一旦作成しておく必要があります。そうすることで作成されたプロジェクトを git clone し、あなたの好きな IDE を使いマイグレーション作業を開始することができます。

プロジェクトのクローンが完了したら、先程作成した空ファイルを目印に、アセットをプロジェクトに追加してください。例えば、customer.bpmn2 という空ファイルを作成していたとします。customereval.bpmn2 をマイグレートする場合、customer.bpmn2 と同じ階層に customereval.bpmn2 を追加してください。追加作業が終わったら空ファイルを削除し、編集したプロジェクトをリポジトリーへ push してください。製品の UI は、自動的に変更内容を検知し、追加されたプロセスやアセットはデザイナーで利用可能になります。

同様にルールファイルを取り込むことが可能です。パッケージ名が、新しいプロジェクトの構造と合致していることをご確認ください。製品の UI はよりビジネスユーザー向けに新調されています。よって、マイグレーション前に利用していた古いパッケージ名 "org.jbpm.customer.evaluation" をより簡略化しました。よりシンプルになったパッケージ名は、"customer.evaluation" です。

プロジェクトには、RequestPerson という2つの Javaクラス(POJO)がモデルとしてあります。フォームモデラー コンポーネントが認識できるように、これらは正しい場所にインポートされる必要があります。すでに説明しましたが、パッケージ名と階層が一致しなければ、これらは表示されません。

プロジェクトのアセットへのアクセス方法が抜本的に変わります。BRMS / BPM Suite でルール、ビジネスプロセス、モデルなどを取り扱う場合、それらは jar アーカイブとしてビルドされ、Mavenリポジトリー経由で取り扱う方法が主流になります。詳細については Maven と題したセクションでお話します。

これにより、あなたはプロジェクトを ルール、イベント、ビジネスプロセスなどを活用するコードプロジェクトとアーティファクトに2分割することができます。アプリケーションコードでアーティファクトを利用したい場合、jarアーカイブとしてプロジェクトに含まれます。ユニットテストはコードプロジェクトに用意され、jar の依存関係を利用して必要なアーティファクトを使用します。

API

製品のコアAPIは、全面的にリファクタリングされました。ルール、イベント、ビジネスプロセスと相互作用する為に書かれたコードは、すべてマイグレートする必要があります。

最終的には。

今は下位互換用に用意された knowledge-api.jar をご利用いただくことで、既存のプロジェクトを使い続けることは可能です。それは、新しい全面的に刷新されたAPIの恩恵を受けることができません。現在、deployable-generic.zip に含まれていますが、general availability(GA)版がでるまでに変更される可能性があります。

業務用コードの残り半分とも言えるユニットテストについては、jbpm-test.jar を利用しているコードをリファクタリングする必要があります。この jar ファイルに関しては下位互換性が用意されていません。私たちも既存のユニットテストを書き直す必要がありました。良いニュースと言えば、コードをシンプルに書けるようになったので、あなたのユニットテストは見通しがよくなり、理解し易いものになるはずです。

jar アーカイブが利用可能になった段階で、maven の依存関係に追記していただくことが可能です。マイグレーション後の顧客満足度調査のデモプロジェクトでは、参考までにインターナルリポジトリーのサンプルを含めました。mavenの依存関係をご確認いただけます。

Rest API も変更されました。もしお客様がインターフェースをカスタマイズされている場合、再設計する為にある程度の作業が要求されます。Rest API は、以下の領域に対するアクセスを提供します。

  • ジョブ(Jobs)
  • リポジトリー
  • 組織ユニット(Organizational units)
  • プロジェクト
  • プロセスインスタンス(start, variables, details, abort, signal) : 変数を含めることも可能です
  • ワークアイテム(Work items)
  • プロセスインスタンスが終了したか確認する為の履歴
  • 総合的なタスクインターフェース

ドキュメントは、カスタマーポータル にから入手可能です。

JCR から GIT への移行ツール

既存のJCRリポジトリーから GITリポジトリーフォーマットへ変換するツールはコミュニティーにあります。現時点では使われていませんが、これから製品化に向けてテストされるはずです。

マイグレーションツールは、まるでハンマーで叩かれる爪のような状態なんでしょうか?

ぜひこのツールにも注目していてください。初期のベータリリースにはまだ含まれていないようです。

Maven に関する詳細

JBoss BRMS / BPM Suite は、maven リポジトリーを利用します。プロジェクトにこのリポジトリーを加えることで、プロジェクトが依存する ルール、イベント、ビジネスプロセスにアクセスすることができます。以下の内容をプロジェクトの  pomファイルに追加するだけで、依存関係を定義することができます。


   guvnor-m2-repo
   Guvnor M2 Repo
   http://localhost:8080/business-central/maven2/

例えば、顧客満足度調査プロジェクトのプロパティ GAV(Group ID, Artifact ID, Version)を設定していたとします。私達は version 1.0 jar  への依存関係をこのように追加することができます。


      customer
      evaluation
      1.0


最後にもっとも重要な注意事項ですが、GITリポジトリをファイルシステムから直接コピーしないでください。必ず git URI を利用してクローンしてください。顧客満足度調査のデモを例にあげるならばCLI か、ご利用されている IDE でいかのうようにクローンしていただきます。

# ファイルシステムから直接コピーしないでください。製品により監視されません。
# これは悪い例です
#
#    git clone file://{path-to-repo}/.niogit/customer.git
#
# これは良い例です。shell から git を利用している例です:
#
$ git clone git://localhost/customer

Cloning into 'customer'...
remote: Counting objects: 562, done
remote: Finding sources: 100% (562/562)
remote: Getting sizes: 100% (435/435)
remote: Compressing objects:  89% (388/432)
remote: Total 562 (delta 24), reused 72 (delta 21)
Receiving objects: 100% (562/562), 59.21 KiB, done.
Resolving deltas: 100% (198/198), done.

Taskに関する変更事項

JBoss BRMS 5 では、一般的には HornetQによるメッセージングシステムを使用して、コアエンジンからブリッジされた Taskサーバーを提供していました。

リリース予定の JBoss BPM Suite では、ローカル Taskサーバーのみ提供します。その為、メッセージングシステムの構築が不要になります。このアーキテクチャー変更の溝を埋めるべく、いくつかのヘルパー/ユーティリティメソッド LocalHTWorkItemHandler が用意されます。下記ソースコードをご確認いただくことで、機能の詳細がわかります。

bpm-human-task/jbpm-human-task-workitems/src/main/java/org/jbpm/services/task/wih/util/LocalHTWorkItemHandlerUtil.java

その他、TaskService API は public API に含まれておりますので、いくつかマイグレーション時にご留意いだく点があります

  • パッケージ名の変更がある為、import文の修正が発生する可能性があります
  • いくつかの API が変更される為、メソッドの修正が発生する可能性があります

顧客満足調査のデモ

ビジネスプロセスに User Task を利用されている場合、殆どのお客様がカスタムインターフェースを開発され、Human Task コンポーネントと連携されていました。新しいアーキテクチャーに対しても同様の作業をされるのではないかと思います。

マイグレーションの実戦

顧客満足調査のデモを具体的に振り返ると、私達はルール、モデル、ユニットテスト、ビジネスプロセスを含むシンプルなアプリケーションをマイグレートしたかったのです。このマイグレーションは、作業の容易性を評価していただける作業でした。

顧客満足度調査のデモをマイグレートした結果(今も改善され続けています)を、ぜひご確認ください。

ユニットテスト

ユニットテストのマイグレーション作業については、製品が利用するローカル maven リポジトリーを使用するように pom.xml を修正するところから始めました。そして、knowledge-api と jbpm-test.jar に対する依存関係を定義しました。このコードスニペットは、一般的なエントリーが必要最低限 定義されています。現在のリリースバージョンが設定されているプロパティは除外しています。また、製品の依存関係が定義されているエントリーも除外しています。


   org.jbpm
   jbpm-test
   ${bpm-suite-version}
   test



   org.drools
   knowledge-api
   ${bpm-suite-version}
   compile


マイグレーションされたユニットテストの実行結果
依存関係の定義が終了したら、ユニットテストのリファクタリングを始めます。現行のユニットテストから、projectsディレクトリ配下に確認できるものへ修正していきます。

ここには製品が提供するアーティファクトが含まれた jar から取得する為のエントリーが含まれます。pom.xml のインラインコメントをご確認ください。

イニシャルセットアップは、KnowledgeBase と StatefulKnowledgeSession を実行する為に使われていました。

これは、セッションストラテジーとランタイムエンジンを設定するだけに省略されます。

# The createRuntimeManager() method and getRuntimeEngine() method are 
# both part of the provided testing harness found in JbpmJUnitBaseTestCase
# class that you can extend all unit tests off of.
#
createRuntimeManager(Strategy.SINGLETON, resources);
RuntimeEngine runtime = getRuntimeEngine(ProcessInstanceIdContext.get());

現行のユニットテストではセッションを操作する必要がありましたが、これからは合理化されたケースがそれぞれのユニットテストに用意されます。

@Test
public void underagedCustomerEvaluationTest() {
 // setup of a Person and Request.
 Person underagedEval = getUnderagedCustomer();
 Request richEval = getRichCustomer();

 // Map to be passed to the startProcess.
 Map params = new HashMap();
 params.put("person", underagedEval);
 params.put("request", richEval);

 // Fire it up!
 System.out.println("=========================================");
 System.out.println("= Starting Process Underaged Test Case. =");
 System.out.println("=========================================");

 KieSession ksession = runtime.getKieSession();
 ksession.insert(underagedEval);
 ProcessInstance pi = ksession.startProcess("org.jbpm.customer-evaluation", params);
 ksession.fireAllRules();

 // Finished.
 assertProcessInstanceCompleted(pi.getId(), ksession);
 assertNodeTriggered(pi.getId(), "Underaged");
 ksession.dispose();

 System.out.println("======================================");
 System.out.println("= Ended Process Underaged Test Case. =");
 System.out.println("======================================");
}


完全にマイグレートされたユニットテストは、以下のファイルからご確認いただけます。JUnit テストを実行することもできます。
src/test/java/CustomerEvaluationTest.java

IDE から UI

最後の作業は、既存のルール、ドメインモデルとなる 2つの Javaクラス、それとビジネスプロセスをインポートすることです。

インポートされたビジネスプロセスが表示されたデザイナー
作業を実施する為、JBoss BPM Suite を起動し、新規のリポジトリーとプロジェクトを作成しました。また空のビジネスプロセスとルールを作成しました。

IDEでの作業を振り返ると、git clone git://localhost/customer と実行してクローンし、追加したいファイルの設置場所を見つける為に空ファイルを用意しました。既存のルールやビジネスプロセスファイルを追加した後、空ファイルを削除しました。プロジェクトに作業結果を戻すと、UI のプロジェクトエクスプローラに表示されます。修正点としては、今まで使われた長いパッケージ名が、customer.evaluation とシンプルになったことです。

モデルのインポートも同じ作業です。まずモデラーコンポーネントを利用して空ファイルを作り、それら空ファイルと 2つの javaクラスを入れ替えます。プロジェクトの構成とパッケージ名が一致したら、それらは UI に表示されます。

インポートされたモデルを表示するフォームモデラー
フォームモデラーは、アノテーションがついたオブジェクトを作成します。私達のオブジェクトには現時点ではアノテーションが付いていません。これは、ビジネスプロセスを実行する際にいくつかの問題を引き起す原因となります。JBoss BPM Suite はプロセスの初期変数値を入力するようユーザータスクフォームを生成しますが、私達が意図する StringフィールドではなくObject である為にこの処理が失敗します。

まとめ

リリース予定の JBoss BRMS / BPM Suite はまだ初期段階の製品です。あくまでも、マイグレーションの可能性を早い段階で確認しているとご理解ください。これは完全なマイグレーションガイドではありせん。小規模なサンプルアプリケーションを通し、どの分野が影響を受け、何を期待していただけるかをまとめたものです。

モデルのインポート、パッケージングパス、アノテーションに起因する問題は今後さらに調査する価値のあるトピックだと思います。製品へのドキュメントが提供された際には、カバーされるべきトピックでしょう。

projects/customer-evaluation-demo は、JBoss Developer Studio にインポートされ、BPM Suite で実行されているプロジェクトと相互作用することを意図しています。現在開発段階の状況ですが、ぜひ製品リリースの進捗状況と同様、こちらのプロジェクトにもご注目ください。

私達は今後、他のデモに関しても同様にマイグレーションを実施し、作業内容や成果をご紹介していきます。製品の機能、統合性、使い易さを試すべく、個々のプロジェクトはこれからさらに複雑になります。

原文: Migration Tips - moving projects from JBoss BRMS 5 to JBoss BPM Suite 6 by Eric D. Schabell

2013年11月27日水曜日

Camelで OptaPlannerを使う(例えば、RESTサービスとして公開できます)

原文: Using OptaPlanner in Camel (for example to expose it as a REST service) Geoffrey De Smet(Drools&jBPM)

Camel 2.13 では、たぶん OptaPlannerコンポーネントが含まれます。
これにより、CamelでOptaPlannerと連携することが非常に簡単になります。例えば、OptaPlanner をRESTまたは SOAPサービスとして公開することができます。

camel-optaplanner に関するドキュメントをお読みください。もしくは、ソースコードを入手してください。

注意:  このコンポーネントはまだ開発初期段階です。テストで動作をご確認いただけます。機能の範囲や拡張に関するフィードバックを歓迎します。

Camelの基礎を説明したくださった Charles Moulliard  に大変感謝しています。また、コードを洗練してくださった Claus Ibsen にも大変感謝しています。

原文: Using OptaPlanner in Camel (for example to expose it as a REST service) Geoffrey De Smet(Drools&jBPM)

2013年11月25日月曜日

JBoss Developer Day in London 2013 - インテグレーション、BPM、OpenShift の日

原文: JBoss Developer Day in London 2013 - a day of integration, BPM, and OpenShift by Eric D. Schabell

BPM Suite と OpenShift のライブデモ
私は今週、2つセッションを担当する為に ロンドンで開催された JBoss Developer Day 2013 に参加しました。当日は素晴らしいお客様達と話し合うことができ、とても有意義な内容となりました。

映画館の雰囲気をもったワークショップの会場では、休憩用のコーヒーがいただけるカフェブースが後方に用意されていました。すばらしかったです。私はたくさんのお客様の他、同僚である営業、エンジニア、サポートスタッフとも話すことができました。たくさんの方々とコミュニケーションがとれたことは、スピーカー達による素晴らしいセッションと同様に価値のあるものでした。

以下のスライドを公開します。ぜひお楽しみください。

JBoss BRMS と BPM Suite を水晶玉で覗いてみよう


OpenShift入門 - あなたのアプリケーションをクラウドに置こう


原文: JBoss Developer Day in London 2013 - a day of integration, BPM, and OpenShift by Eric D. Schabell

2013年11月23日土曜日

JBoss One Day Talk 2013 - JBoss Rock Star が集う

原文: JBoss One Day Talk 2013 - Full of JBoss Rock Stars by Eric D. Schabell

今日はミュンヘンで JBoss One Day Talk が開催され、とても楽しい時間を過ごしました。イベントにはたくさんの JBoss Rock Star が参加しており、まるで reunion のようでした。

また、このイベントはドイツのマーケットからも注目を浴びていました。私が数年前にお会いしたパートナー様やお客様は毎年このイベントに参加され、JBoss のセッションを盛り上げてくださっています。

私は、JBoss BRMS と BPM Suite のアーリーアクセス版についてお話をする予定でしたが、最終的には BPMコンポーネントの紹介として、OpenShift へプロジェクトをデプロイする例までご紹介しました。



原文: JBoss One Day Talk 2013 - Full of JBoss Rock Stars by Eric D. Schabell

2013年11月15日金曜日

Red Hat JBoss BPM Suite - 「一般的なローンのデモ」による自動化された貸出し処理

原文: Red Hat JBoss BPM Suite - Automated Lending with a Generic Loan Demo by Eric D. Schabell

Red Hat JBoss BPM Suite 「一般的なローンのデモ」

弊社 Red Hat と強固な関係を持つパートナー様がおります。彼らはお客様の為に Red Hat JBoss Middleware 製品を熟知し、活用されています。今回の記事は、そんなパートナー様の事例がもとになっています。

先週、 Red Hat のお客様に対して私たちは Red Hat JBoss BPM Suite Beta1 の公開を開始しました。これは、バージョン6 のリリースに向けたマイルストーンとなっています。

今回のデモは、Red Hat パートナー様の為に働く Dan-Grigore Pupaza のコードがベースになっています。

最終ベータ版が発表される際にアナウンスされるであろう詳細に関しての説明は省き、すぐに使える初期設定された 「一般的なローンのデモ(Generic Loan Demo)」を、JBoss BPM Suite Beta1と先行して提供したいと考えました。

このプロジェクトも、私がこれまでご紹介した JBoss のデモと同様にセットアップできます。つまり、とても簡単に始めることができるんです。プロジェクトを取得した後、カスタマーポータル から製品をダウンロードしてください。あとはスタートボタンを押すだけです。

可能な限り簡単にしていますよ!

ここからは、詳細に関して bpms-generic-loan-demo として Github で公開されているプロジェクトを取得する ところから順に説明していきます。

プロジェクトを取得する

# 以下のようにプロジェクトをクローンしてください
#
$ git clone https://github.com/eschabell/bpms-generic-loan-demo.git

このプロジェクトはベータリリースをベースにしている為、最終版のドキュメントは用意されていません。その為、今回の記事で順に説明します。将来は、クイックスタートドキュメントが、先ほどクローンしていただいたプロジェクトに含まれます。プロジェクトのアーキテクチャーの概要を説明したスライドも含まれる予定です。

まず、クローンされたプロジェクトのディレクトリやファイルを見ていきましょう。

プロジェクトの構成

README.md - インストラクションと、動かす為に必要な詳細が記述されています
init.sh - 製品とデモの設定及びインストールを実施するスクリプトです
installs/ - デモの為に製品を設置するディレクトリです。このディレクトリにある、README ファイルをご確認ください。
projects/ - JBDS から import できる開発者用デモプロジェクトが設置されています
docs/ - デモのドキュメント
support/ - インストール作業に使われるファイルや設定等が設置されています

あなたのマシンにクローンすることができたら、カスタマーポータル から JBoss BPM Suite Beta1 をダウンロードしてください。


jboss-bpms-6.0.0.Beta1-deployable-ee6.x.zip をダウンロードできるはずです。また、JBoss EAP 6.1.0 も必要になりますので、こちらもカスタマーポータルよりダウンロードしてください。

製品のインストール

# installs ディレクトリーへ、ダウンロードしコピーしてください。
# 下記コマンドを実行し、実行可能なファイルにしてください:
#
$ chmod +x installs/jboss-bpms-6.0.0.Beta1-deployable-eap6.x.zip
$ chmod +x installs/jboss-eap-6.1.0.zip

さぁ、プロジェクトのルートディレクトリで、いよいよ init.sh(もしくは、init.bat)を実行することができます。

インストールスクリプトの実行結果


target ディレクトリが新しく作成され、JBoss EAP サーバーが格納されているはずです。 EAP には、JBoss BPM Suite と「一般的なローンのデモ」がインストールされています。デモプロジェクトは、以下の作業でスタートします。

JBoss BPM Suite を起動する

# クローンされたプロジェクトのルートディレクトリから、以下のコマンドで起動します 
#
$ ./target/jboss-eap-6.1/bin/standalone.sh

JBoss BPM Suite ログイン画面
製品が起動したら ブラウザーを起動し、JBoss BPM Suite の Business Central にログインしてください。

http://localhost:8080/business-central

「一般的なローンのデモ」で利用する Human Task用に、すでにいくつかロール(権限)が設定されています。

デモ用のユーザーとロール


  • {ユーザー名: erics, パスワード: bpmsuite} すべてのロールとアドミン権限を持ちます
  • {ユーザー名: alan, パスワード: bpmsuite} ローン・オフィサーのロールを持ちます
Project Authoring を選択
初めて試される方は、作業を簡略化する為に最初にリストされたユーザー(erics)でログインしてください。すべてのロールを持っているからです。以下のスクリーンショットは、すべて erics でログインしています。


ログインに成功すると、JBoss BPM Suite が持つたくさんのコンポーネントへのリンクが貼られた初期画面をご確認いただけるはずです。「一般的なローンのデモ」がプリロードされている為、Authoring -> Administration メニューを利用する必要はありません。このメニューは、新規リポジトリーやプロジェクトを作成したり、Gitリポジトリーから 既存のものを import するのに利用します。

Project Explorer
「一般的なローンのデモ」のビジネスプロセスを確認し、ビルド・デプロイする為、画面の左上から Authoring -> Project Authoring を選択してください。左側に Project Exploer のビューが表示され、プリロードされた「GenericLoanApplication」が右側に表示されるはずです。また、すべてのプロジェクトのアーティファクトがロードされているはずです。左側にある、Project Explorer からご確認ください。

Project Editor
様々なアセットを探索してみてください。私たちは読者の皆様へ演習としてこの課題を残しておきます。ぜひ、楽しんでください。ご認識していただきたい注意点がございます。あくまでもこの製品はベータ版であり、修正予定の不具合が存在します。プロジェクトの README.md をご確認いただくと、あなたが遭遇する可能性がある不具合に関する詳細をご確認いただけます。

では、プロジェクトをビルドし、デプロイします。そして、記念すべき最初のビジネスプロセス インスタンスを、このデモを通してスタートしましょう。その為に、Tools -> Project Editor を選択してください。画面右端に Build & Deploy ボタンがあるプロジェクトスクリーンが表示されます。

プロジェクトをビルド・デプロイします
ボタンをクリックし処理が順調に終わると、Build successful と表示された緑色のバーがポップアップするはずです。

画面の上部にある Process Management -> Process Definitions を選択してください、デプロイされたプロジェクトが確認できるはずです。 「GenericLoanApplication」というエントリーがあるはずです。そのエントリーの右側にある虫眼鏡をクリックすることで、ビジネスプロセスの詳細情報を確認できます。

ビジネスプロセスの開始
画面上部にある New Instance ボタンをクリックすることで、新規プロセスインスタンスが生成され、「一般的なローンのデモ」へ提出する為の申請書(入力画面)がポップアップされます。

下記データを、プロセスインスタンス用に入力してください。

申請書の提出

  • Name: erics
  • Age: 30
  • Income: 3000
  • Amount: 10010 (1万以下であれば自動承認されます。HumanTask は利用されません)
  • Period(月): 24
申請書の下部にある矢印ボタンをクリックして提出してください。その後、プロセスインスタンスの進捗状況をご確認いただくことができます。画面上部にある Tasks-> TasksList を選択し、処理待ちの HumanTask があれば実行してみてください。

モニター(BAM)
ビジネスプロセスをモニターするには、Process & Task Dashboard をご利用ください。特に、HumanTaskを claim したり complete した際にはご確認ください。

dashboard(BAM)を使ったモニタリング。1つ HumanTask が完了しています
これで、JBoss BPM Suite を始めるにあたってのクイックビューは終了です。

最後に注意点をお伝えします。このデモはすべてメモリー上で動作します。JBoss BPM Suite を再起動した場合、あなたが使用したプロセスデータ、インスタンスなどすべての情報を失います。また、再インストールを実施される場合は、最初に説明した手順を繰り返してください。


原文: Red Hat JBoss BPM Suite - Automated Lending with a Generic Loan Demo by Eric D. Schabell

2013年11月11日月曜日

Droolsでスペースインベーダーゲームを実装 8分間セミナー

原文: Space Invaders in 8 minutes with Drools by Mark Proctor(Drools & jBPM)

Pong や Wumpus World のように、シンプルにしたスペースインベーダーゲームを実装しました。youtubeに紹介動画をアップロードしたので、高画質のフルスクリーンでご覧ください。でないとソースコードが滲んで読みづらいです。

完全なゲームには仕上がっていませんが、Pong や Wumpus World と比べるとシンプルです。よって、Droolsの学習を始めるにはより適切なゲームです。他のゲームへ再利用できるように考慮しながら、コンフィグレーションクラスや核となるルールを実装しました。(ご利用いただく際には、まずリファクタリングをしていただくことになるでしょう) 今回のインベーダーゲームの実装では、ゲームの実装レベルにわけてコミットしました。よって、あなたが今どの段階を学んでいるか簡単に把握できます。

データモデルクラスと 6つのMainクラスはこちらで公開しています:

各Mainクラスで利用されている drlフォルダー(合計6つ)はこちらで公開しています:



原文: Space Invaders in 8 minutes with Drools by Mark Proctor(Drools & jBPM)

2013年10月31日木曜日

Red Hat JBoss BPM Suite - 住宅ローンのデモプロジェクトをインストールする (動画)

原文: Red Hat JBoss BPM Suite - installing the Mortgage demo project (video) by Eric D. Schabell

JBoss BPM Suite を使った住宅ローンのデモ
以前の投稿で、JBoss BPM Suite Beta1 と「住宅ローンのデモ」をインストールする方法について、順を追って説明しました。

作成にだいぶ時間がかかりましたが、ようやくインストールプロセスをご紹介するビデオが完成しました。ほんの数分であなたはこのデモプロジェクトを楽しめるようになります。

私はこのデモが、16プロセスインスタンス実行されている状態でプリロードされることについても触れています。まだ製品のすべてについて紹介しきれておりませんが、どうか注目していてください。ベータ版がでしだい、すぐに充分な情報をお届けいたします。


原文: Red Hat JBoss BPM Suite - installing the Mortgage demo project (video) by Eric D. Schabell

2013年10月29日火曜日

Red Hat JBoss BPM Suite - 新しくなった住宅ローンのデモで派手に盛り上ろう

原文: Red Hat JBoss BPM Suite - get rocking with the all new Mortgage Demo by Eric D. Schabell

JBoss BPM Suite で動作する 住宅ローンのデモ

今週は、Red Hat のお客様を対象に Red Hat JBoss BPM Suite Beta 1 を公開しました。バージョン 6 の正式リリースへ向けてのマイルストーンです。

ベータ版のリリースが近日中にアナウンスされるはずですので、製品の詳細には触れません。簡単な手順でお試しいただける「住宅ローンのデモ」を通して、一足先に Beta 1 で遊んでいただければと思います。

このプロジェクトは、前回ご紹介した JBoss BRMS 用のデモと同様にすぐお試しいただけます。作業内容は、プロジェクトを入手し、カスタマーポータルから製品をダウンロード後、スタートボタンを押すだけです。

可能な限り簡単な作業にしてあります!

これから作業手順についてより具体的にご説明します。GitHubで公開されている bpms-mortgage-demoを利用します。

プロジェクトを入手

# 以下のようにプロジェクトをクローンしてください
#
$ git clone https://github.com/eschabell/bpms-mortgage-demo.git


プロジェクトはベータリリースがベースとなっている為、ファイナルドキュメントが用意されていません。この記事でプロジェクトの構成や設定手順を説明します。今後、プロジェクト構成の説明などはクイックスタートドキュメントとしてプロジェクトに含める予定です。

それでは、入手できたディレクトリとファイルを確認してみましょう。

プロジェクトの構成

README.md - インストラクションと、動かす為に必要な詳細が記述されています
init.sh - 製品とデモの設定及びインストールを実施するスクリプトです
installs/ - デモの為に製品を設置するディレクトリです。このディレクトリにある、README ファイルをご確認ください。
projects/ - JBDS から import できる開発者用デモプロジェクトが設置されています
docs/ - デモのドキュメント
support/ - インストール作業に使われるファイルや設定等が設置されています


あなたのマシンにプロジェクトをクローンしたら、カスタマーポータルから JBoss BPM Suite Beta1 をダウンロードしてください。

jboss-bpms-6.0.0.Beta1-deployable-eap6.x.zip というファイルがダウンロードされます。同様に、JBoss EAP 6.1.0 もカスタマーポータルからダウンロードしてください。

製品のインストール

# installs ディレクトリーへ、ダウンロードしコピーしてください。
# 下記コマンドを実行し、実行可能なファイルにしてください:
#
$ chmod +x installs/jboss-bpms-6.0.0.Beta1-deployable-eap6.x.zip
$ chmod +x installs/jboss-eap-6.1.0.zip


次に、プロジェクトのルートディレクトリ配下で ini.sh(init.bat)  を実行してください。

インストール時の出力

# Running the installation script gives the following output.
#
$ ./init.sh 

#################################################################
##                                                             ##
##  Setting up the Mortgage Demo                               ##
##                                                             ##
##                                                             ##
##     ####  ####   #   #      ### #   # ##### ##### #####     ##
##     #   # #   # # # # #    #    #   #   #     #   #         ##
##     ####  ####  #  #  #     ##  #   #   #     #   ###       ##
##     #   # #     #     #       # #   #   #     #   #         ##
##     ####  #     #     #    ###  ##### #####   #   #####     ##
##                                                             ##
##                                                             ##
##  brought to you by,                                         ##
##             Babak Mozaffari, Eric D. Schabell               ##
##                                                             ##
##  git@github.com:eschabell/bpms-mortgage-demo.git            ##
##                                                             ##
#################################################################

EAP sources are present...

  - detected target directory, moving on...

  - existing JBoss Enterprise EAP 6 detected...

  - moving existing JBoss Enterprise EAP 6 aside...

Unpacking new JBoss Enterprise EAP 6...

Unpacking JBoss BPM Suite 6.0.0.Beta...

  - enabling demo accounts logins in application-users.properties file...

  - enabling demo accounts role setup in application-roles.properties file...

  - setting up demo projects...

  - setting up standalone.xml configuration adjustments...

  - making sure standalone.sh for server is executable...

Deploying web service that pulls out credit report of customer based on SSN...

You can now start the JBoss BPM Suite with ./target/jboss-eap-6.1/bin/standalone.sh

JBoss BPM Suite 6.0.0.Beta Mortgage Demo Setup Complete.


target ディレクトリが生成されたはずです。そこには、JBoss BPM Suite と事前に設定された住宅ローンデモが含まれる JBoss EAP server が設置されています。起動方法は次に説明します。

JBoss BPM Suite を起動

# クローンされたプロジェクトのルートディレクトリから、以下のコマンドで起動します
#
$ ./target/jboss-eap-6.1/bin/standalone.sh


JBoss BPM Suite ログイン画面
製品の起動が完了したら、ブラウザーを起動し、Business Central にログオンしてください。

http://localhost:8080/business-central

「住宅ローンのデモ」に含まれる Human Task が使用するいくつかのロールはすでに定義されています。

デモ用のユーザーロール



  • ユーザー名: erics パスワード: bpmsuite アドミン
  • ユーザー名: alan パスワード: bpmsuite 鑑定士
  • ユーザー名: bob パスワード: bpmsuite 仲買人
  • ユーザー名:mary パスワード: bpmsuite マネージャー
初めて利用されるので、すべての権限を持つユーザー(erics)でログインしてください。製品が持つすべての機能を利用することができます。以下のスクリーンショットや説明は、erics でログインしていることが前提となります。

ログインに成功すると、JBoss BPM Suite が持つたくさんのコンポーネントへのリンクが貼られた初期画面をご確認いただけるはずです。「住宅ローンのデモ」がプリロードされている為、Authoring -> Administration メニューを利用する必要はありません。このメニューは、新規リポジトリーやプロジェクトを作成したり、Gitリポジトリーから 既存のものを import するのに利用します。


「住宅ローンのデモ」のビジネスプロセスを確認し、ビルド・デプロイする為、画面の左上から Authoring -> Project Authoring を選択してください。左側に Project Explorer のビューが表示され、プリロードされた「mortgage project」が右側に表示されるはずです。

また、すべてのプロジェクトのアーティファクトがロードされているはずです。左側にある、Project Explorer からご確認ください。

様々なアセットを探索してみてください。私たちは読者の皆様へ演習としてこの課題を残しておきます。ぜひ、楽しんでください。ご認識していただきたい注意点がございます。あくまでもこの製品はベータ版であり、修正予定の不具合が存在します。プロジェクトの README.md をご確認いただくと、あなたが遭遇する可能性がある不具合に関する詳細をご確認いただけます。
プロジェクト画面

では、プロジェクトをビルドし、デプロイします。そして、記念すべき最初のビジネスプロセス インスタンスを、このデモを通してスタートしましょう。その為に、Tools -> Project Editor を選択してください。画面右端に Build & Deploy ボタンがあるプロジェクトスクリーンが表示されます。

ボタンをクリックし処理が順調に終わると、Build successful と表示された緑色のバーがポップアップするはずです。

プロジェクトをビルドしデプロイする
画面の上部にある Process Management -> Process Definitions を選択してください、デプロイされたプロジェクトが確認できるはずです。 「MortgageApplication」というエントリーがあるはずです。そのエントリーの右側にある虫眼鏡をクリックすることで、ビジネスプロセスの詳細情報を確認できます。

画面上部にある New Instance ボタンをクリックすることで、新規プロセスインスタンスが生成され、「住宅
ローンのデモ」へ提出する為の申請書(入力画面)がポップアップされます。

プロセス確認画面
下記データを、鑑定士によるレビュータスクへ渡す為に入力してください。

申請書

  • Name: erics
  • Address: somewhere
  • SSN: 123456789
  • Income: 80000
  • Property Sale Price: 50000
  • Down Payment: 30000
  • Amorization: 10
申請書の下部にある矢印ボタンをクリックして提出してください。その後、プロセスインスタンスの進捗状況をご確認いただくことができます。画面上部にある Tasks-> TasksList を選択し、処理待ちの Human Task があれば実行してみてください

すでにプロセスがロードされた JBoss BPM Suite

面白いオプションが用意されています。JBoss BPM Suite に 16個のプロセスインスタンスを事前にロードさせることができます。個々のインスタンスはそれぞれ違ったステータスになっています。また、Business Activity Monitoring(BAM) に付属する Process & Task Dashboard をご利用いただけます。

# 下記コマンドを実行することで、16個のプロセスインスタンスをロードした状態にできます
#
$ java -jar support/jboss-mortgage-demo-client.jar erics bpmsuite


Process Management -> Process Instances ビューを選択することで、16個のプロセスインスタンスをご確認いただけます。Tasks -> Tasks List ビューからタスク一覧もご確認できます。

仕掛り中のタスク一覧

個々のプロセスインスタンスを確認し、プロセス変数の値まで見ることができます

プロセスインスタンスの変数を確認

モニタリングには、Process & Task Dashboard が利用できます。タスクリストからタスクを完了されている場合、特にお勧めです。

dashboard(BAM) モックデータや完了したプロセスを監視

これで JBoss BPM Suite を使い始める為のクイックオーバービューを終了します。

最後に注意点をお伝えします。このデモはすべてメモリー上で動作します。JBoss BPM Suite を再起動した場合、あなたが使用したプロセスデータ、インスタンスなどすべての情報を失います。また、再インストールを実施される場合は、最初に説明した手順を繰り返してください。


原文: Red Hat JBoss BPM Suite - get rocking with the all new Mortgage Demo by Eric D. Schabell

2013年6月21日金曜日

JBoss BPM BAM Dashboard のプレビュー版を OpenShift クラウドへ

原文: JBoss BPM BAM Dashboard Preview in the OpenShift Cloud by Eric D. Schabell

お約束した通り、私は JBoss BPM BAM Dashboard Builder のプレビュー版コンポーネントをまとめ、クラウドへ設置しました。

素晴らしい内容ですが、みなさんにもすぐ簡単にお試しいただける手順を用意する必要がありました。ご心配なさらないでください。準備は整っています。何枚かのスクリーンショットをご用意しました。また、以下の手順に従って作業していただくことで、あなた専用の環境を OpenShift へ設置することができます。

このプロジェクトを利用し、あなたが所持されるOpenShift上のインスタンスへインストールします。

https://github.com/eschabell/openshift-bpm-bam-dashboard/tree/v1.0

OpenShift 上での実行


https://www.openshift.com/ にアカウントをご用意ください

JBoss AS インスタンスを作成してください
rhc app create -t jbossas-7 --from-code git://github.com/eschabell/openshift-bpm-bam-dashboard.git bampreview

正しく JBoss サーバーへコピーされていないユーザーログイン用ファイルを追加する為に、追加手順があります:

rhc app show bampreview
scp コマンドでファイルをコピーする為、上記コマンドの実行結果から SSH と書かれた行を確認する必要があります
SSH: xxxxxxxxxx@bampreview-inthe.rhcloud.com

確認された内容を利用し、ファイルをコピーします。その後、ログインが可能になります。
 scp bampreview/.openshift/config/bam-*.properties xxxxxxxxxx@bampreview-$your_domain.rhcloud.com:~/jbossas/standalone/configuration/

これで作業は終了です。アプリケーションをこちらからご確認いただけます。
http://bampreview-$your_domain.rhcloud.com 

こちらのリンクから、デザイナーへログインできます:

http://bampreview-$your_domain.rhcloud.com/dashbuilder

Login credentials

       user: erics

   password: erics

動画による説明をご覧になられる方は、以前投稿した記事をご確認ください。
それでは皆さん、ぜひお楽しみください!

原文: JBoss BPM BAM Dashboard Preview in the OpenShift Cloud by Eric D. Schabell

2013年6月18日火曜日

JBoss BPM スニークプレビュー - 新しい Business Activity Monitorying(BAM)コンポーネント Dashbuilder

原文: JBoss BPM Sneak Preview - a new Business Activity Monitoring (BAM) component Dashbuilder by Eric D. Schabell

Red Hat からリリース予定である JBoss BPM 製品を先行プレビューする為、今回は新しいコンポーネントをお楽しみいただければと思います。前回、JBoss BPM Web Process Designer をクラウドへセットアップしましたが、今回は Dashbuilder で遊んでみましょう。

Business Activity Monitoring(BAM)コンポーネントは、様々なデータソースに接続することができます。今回のデモは、SQL データソースとCSVファイルデータソースが使われています。まだまだ たくさんの選択肢が用意されるはずですので、オフィシャルリリースされた際には、ぜひあなたが望むデータソースが利用可能かご確認ください。



Dashbuilder のデフォルトプロジェクトには、2つの CSV ファイルがデータソースとして用意されています。その他、JBoss BPM へ将来組み込まれるように、jBPMテーブルを参照する SQL データソースが 3つ用意されています。

この投稿では、Red Hat Summit のブースで使われた機能紹介のツアーを公開します。ブースでは、JBoss BPM Web Process Designer も紹介しました。これらのデモや動画はとてもを注目され、たくさんのギャラリーが集まりました。


A Sneak Preview of the JBoss BPM BAM Dashboard from Eric D. Schabell on Vimeo.

この動画は YouTube でもご覧いただけます。

このデモのセットアップ方法については、改めて投稿します。ぜひご注目ください。BAM を活用し、あなたのビジネスアクティビティを KPI で把握することができます。



原文: JBoss BPM Sneak Preview - a new Business Activity Monitoring (BAM) component Dashbuilder by Eric D. Schabell

2013年6月3日月曜日

JBoss BPM スニークプレビュー - クラウドで BPMN2 プロセスデザイナーを使う

原文: JBoss BPM Sneak Preview - BPMN2 Process Designer in the Cloud by Eric D. Schabell

クラウド対応した BPMN2 Process Designer
Red Hat からリリース予定である JBoss BPM 製品を先行プレビューする為、いくつかコンポーネントをお楽しみいただければと思います。

プロジェクトチームと共同で、皆様にもご利用いただける BPMN2 Process Designer の設定デモを用意しました。チームには、この素晴らしい コンポーネントの開発に携わっている Maciej と Tihomir がいます。デモは完全に動作可能です。 OpenSHift Origin をベースとしたクラウド環境で、ビジネスプロセスをデザインしていただけます。

設定手順は GitHub でご確認ください。


クラウドで動作する BPM Process Designer にログイン
このプロジェクトの設定はとても簡単です。手順通りに作業していただけば、数分後には クラウド環境でビジネスプロセスをデザインされているはずです!

OpenShift 上での実行


https://www.openshift.com/ にアカウントをご用意ください

JBoss EAP Application を作成してください
rhc app create -t jbossas-7 --from-code git://github.com/eschabell/openshift-bpm-process-designer.git designer

これだけです。あなたはアプリケーションを下記URLにチェックアウトできます
http://designer-$your_domain.rhcloud.com

こちらのリンクにアクセスし、デザイナーにログインしてください。
http://designer-$your_domain.rhcloud.com/designer

Login credentials

       user: erics

   password: erics

クラウド上の BPM Process Desginer でデザイン中 


原文: JBoss BPM Sneak Preview - BPMN2 Process Designer in the Cloud by Eric D. Schabell