2014年11月26日水曜日

すべての BRMS/BPM Suiteプロジェクトを網羅した JBoss Demo Central

原文: JBoss Demo Central For All BRMS & BPM Suite Projects by Eric D. Schabell

すべての Red Hat JBoss BRMSと Red Hat JBoss BPMS Suiteデモプロジェクトを網羅した central repositoryが用意されました。

BRMSやBPMSを始めるにあたり参考になるデモプロジェクトがリストされているだけでなく、それ以外にも色々な発見があるはずです。

JBoss BRMS スタートキットが用意されています。

OpenShiftで brmsPaaS を利用する為の、JBoss BRMS xPaaSプロジェクトリストが用意されています。

JBoss BPMS Suite スタートキットが用意されています。

OpenShiftで bpmPaaS を利用する為の、JBoss BPMS xPaaSプロジェクトリストが用意されています。

その他、以下のような複数製品間のインテグレーションを実施する為のベストプラックティスを紹介するサンプルも用意されています:



リポジトリにはいくつかウェブページもありますので、引き続き注目してください。今後、JBoss EAP, JBoss Data Grid, JBoss Fuse, JBoss Data Virtualization, JBoss Fuse Service Works用のサンプルが用意されていきます。


原文: JBoss Demo Central For All BRMS & BPM Suite Projects by Eric D. Schabell

2014年11月25日火曜日

JBoss Developer Studio8用に BPM & Rules Toolingをセットアップする方法

原文: How To Setup BPM and Rules Tooling For JBoss Developer Studio 8 by Eric D. Schabell

JBoss Developer Studio(JBDS)の最新版がリリースされるにあたり、JBoss Integration Platform用のツールセット(BPM製品を含みます)の入手方法に疑問を持たれた方が多いはずです。これらツールセットは、JBDSに同梱されておりません。

このシリーズでは、それら各種ツールのインストール方法と、サポートされる製品についてご説明します。

あなたが次回 JBoss integrationプロジェクトに着手される前に、どのツールを使用するか判断する為の情報源となるはずです。

JBoss integration製品群向けに、4つの異なるソフトウェアパックが用意されています:

  1. JBoss Business Process and Rules Development
  2. JBoss Integration and SOA Development
  3. JBoss Data Virtualization Development
  4. JBoss SOA 5.x Development

integration stack がありませんか?
今回の記事では、JBDS 8 に JBoss BPM and Rules Development toolingをセットアップする方法を解説します。

JBDS 8 は、カスタマーポータルか、jboss.orgの early access downloadsから入手できます。JBDSをインストール後に起動すると、welcoming JBoss Centralタブをご確認いただけるはずです。タブの底には、Software/Updateとかかれた入手可能なツールセットを確認できるタブも確認できるはずです。

最初に Software/Updateタブをご確認されると、JBoss Integration stacksが見つからないはずです。これは、この記事を執筆している段階で Integration Stackは early access版となるからです。

JBoss BPM & Rules Development を選択
テストが終了しリリースされた際にはデフォルトで表示されることになりますが、現在は early access版となるので、画面右下にある Early Accessボックスにチェックを入れて入手する必要があります。

これにより Integration Stackが提供するツールセットが表示され、JBoss BPM & Rules Development を選択できます。

Install/Updateボタンをクリックしてインストールを開始し、完了しだい再起動することで作業は終了です。

何がインストールされたか興味のある人は、以下のようにメニューを辿っていくことで確認できます:
詳細

  • Help -> Install new software... 
    • Work With:と書かれたラベルの横にあるプルダウンメニューをクリック
    • JBoss Developer Studio 8.x - Early Accessを選択
    • JBoss Business Process and Rules Development配下のものはすべてインストールされています

シリーズの続きをお楽しみに。引き続き、JBoss Integration Stack toolsのインストール方法を詳しくご紹介していきます。

原文: How To Setup BPM and Rules Tooling For JBoss Developer Studio 8 by Eric D. Schabell

2014年11月18日火曜日

JBoss Developer Studio8用に Integration & SOA Toolingをセットアップする方法

原文: How To Setup Integration & SOA Tooling For JBoss Developer Studio 8 by Eric D. Schabell

JBoss Developer Studio(JBDS)の最新版がリリースされるにあたり、JBoss Integration Platform用のツールセット(BPM製品を含みます)の入手方法に疑問を持たれた方が多いはずです。これらツールセットは、JBDSに同梱されておりません。

このシリーズでは、それら各種ツールのインストール方法と、サポートされる製品についてご説明します。

あなたが次回 JBoss integrationプロジェクトに着手される前に、どのツールを使用するか判断する為の情報源となるはずです。

JBoss integration製品群向けに、4つの異なるソフトウェアパックが用意されています:

  1. JBoss Business Process and Rules Development
  2. JBoss Integration and SOA Development
  3. JBoss Data Virtualization Development
  4. JBoss SOA 5.x Development

integration stackがありませんか?
今回の記事では、JBDS 8 に JBoss Data Integration & SOA toolingをセットアップする方法を解説します。

JBDS 8 は、カスタマーポータルか、jboss.orgの early access downloadsから入手できます。JBDSをインストール後に起動すると、welcoming JBoss Centralタブをご確認いただけるはずです。タブの底には、Software/Updateとかかれた入手可能なツールセットを確認できるタブも確認できるはずです。

最初に Software/Updateタブをご確認されると、JBoss Integration stacksが見つからないはずです。これは、この記事を執筆している段階で Integration Stackは early access版となるからです。

JBoss Integration and SOA Development
テストが終了しリリースされた際にはデフォルトで表示されることになりますが、現在は early access版となるので、画面右下にある Early Accessボックスにチェックを入れて入手する必要があります。 

これにより Integration Stackが提供するツールセットが表示され、JBoss Integration and SOA Developmentを選択できます。

Install/Updateボタンをクリックしてインストールを開始し、完了しだい再起動することで作業は終了です。

何がインストールされたか興味のある人は、以下のようにメニューを辿っていくことで確認できます:
詳細

  • Help -> Install new software... 
    • Work With:と書かれたラベルの横にあるプルダウンメニューをクリック
    • JBoss Developer Studio 8.x - Early Accessを選択
    • JBoss Integration and SOA Development 配下のものはすべてインストールされています

シリーズの続きをお楽しみに。引き続き、JBoss Integration Stack toolsのインストール方法を詳しくご紹介していきます。


原文: How To Setup Integration & SOA Tooling For JBoss Developer Studio 8 by Eric D. Schabell

JBoss Developer Studio8用に SOA 5.x Toolingをセットアップする方法

原文: How To Setup SOA 5.x Tooling For JBoss Developer Studio 8 by Eric D. Schabell


JBoss Developer Studio(JBDS)の最新版がリリースされるにあたり、JBoss Integration Platform用のツールセット(BPM製品を含みます)の入手方法に疑問を持たれた方が多いはずです。これらツールセットは、JBDSに同梱されておりません

このシリーズでは、それら各種ツールのインストール方法と、サポートされる製品についてご説明します。

あなたが次回 JBoss integrationプロジェクトに着手される前に、どのツールを使用するか判断する為の情報源となるはずです。

JBoss integration製品群向けに、4つの異なるソフトウェアパックが用意されています:

  1. JBoss Business Process and Rules Development
  2. JBoss Integration and SOA Development
  3. JBoss Data Virtualization Development
  4. JBoss SOA 5.x Development

Integration Stackがありませんか?
今回の記事では、JBDS 8 に JBoss Data SOA 5.x toolingをセットアップする方法を解説します。

JBDS 8 は、カスタマーポータルか、jboss.orgの early access downloadsから入手できます。JBDSをインストール後に起動すると、welcoming JBoss Centralタブをご確認いただけるはずです。タブの底には、Software/Updateとかかれた入手可能なツールセットを確認できるタブも確認できるはずです。

最初に Software/Updateタブをご確認されると、JBoss Integration stacksが見つからないはずです。これは、この記事を執筆している段階で Integration Stackは early access版となるからです。

JBoss SOA 5.x Development
テストが終了しリリースされた際にはデフォルトで表示されることになりますが、現在は early access版となるので、画面右下にある Early Accessボックスにチェックを入れて入手する必要があります。

これにより Integration Stackが提供するツールセットが表示され、JBoss SOA 5.x Development を選択できます。

Install/Updateボタンをクリックしてインストールを開始し、完了しだい再起動することで作業は終了です。

何がインストールされたか興味のある人は、以下のようにメニューを辿っていくことで確認できます:
詳細

  • Help -> Install new software... 
    • Work With:と書かれたラベルの横にあるプルダウンメニューをクリック
    • JBoss Developer Studio 8.x - Early Accessを選択
    • JBoss SOA 5.x Development 配下のものはすべてインストールされています

シリーズの続きをお楽しみに。引き続き、JBoss Integration Stack toolsのインストール方法を詳しくご紹介していきます。

原文: How To Setup SOA 5.x Tooling For JBoss Developer Studio 8 by Eric D. Schabell

JBoss Developer Studio8 用に Big Data Tooling をセットアップする方法

原文: How To Setup Big Data Tooling For JBoss Developer Studio 8 by Eric D. Schabell

JBoss Developer Studio(JBDS)の最新版がリリースされるにあたり、JBoss Integration Platform用のツールセット(BPM製品を含みます)の入手方法に疑問を持たれた方が多いはずです。これらツールセットは、JBDSに同梱されておりません。

このシリーズでは、それら各種ツールのインストール方法と、サポートされる製品についてご説明します。

あなたが次回 JBoss integrationプロジェクトに着手される前に、どのツールを使用するべきか判断する為の情報源となるはずです。

JBoss integration製品群向けに、4つの異なるソフトウェアパックが用意されています:
  1. JBoss Business Process and Rules Development
  2. JBoss Integration and SOA Development
  3. JBoss Data Virtualization Development
  4. JBoss SOA 5.x Development

Integration Stackがありませんか?
今回の記事では、JBDS 8 に JBoss Data Virtualization Development toolingをセットアップする方法を解説します。

JBDS 8 は、カスタマーポータルか、jboss.orgの early access downloadsから入手できます。JBDSをインストール後に起動すると、welcoming JBoss Centralタブをご確認いただけるはずです。タブの底には、Software/Updateとかかれた入手可能なツールセットを確認できるタブも確認できるはずです。

最初に Software/Updateタブをご確認されると、JBoss Integration stacksが見つからないはずです。この記事を執筆している段階で、 Integration Stackは early access版となるから表示されません。

JBoss Data Virtualization Developmentを選択
Integration Stackのテストが終了しリリースされた際にはデフォルトで表示されることになりますが、現在は early access版となるので、画面右下にある Early Accessボックスにチェックを入れて入手する必要があります。

これにより Integration Stackが提供するツールセットが表示され、JBoss Data Virtualization Development を選択できます。

Install/Updateボタンをクリックしてインストールを開始し、完了しだい再起動することで作業は終了です。

何がインストールされたか興味のある人は、以下のようにメニューを辿っていくことで確認できます:
詳細

  • Help -> Install new software... 
    • Work With:と書かれたラベルの横にあるプルダウンメニューをクリック:
    • JBoss Developer Studio 8.x - Early Accessを選択
    • JBoss Data Virtualization Development配下のものはすべてインストールされています(注: テーブル下にあるチェックボックス: Hide items that are already installedからチェックを外す必要があります)

シリーズの続きをお楽しみに。引き続き、JBoss Integration Stack toolsのインストール方法を詳しくご紹介していきます。

原文: How To Setup Big Data Tooling For JBoss Developer Studio 8 by Eric D. Schabell

2014年10月31日金曜日

BPMを使っていかに旅行業界を盛り上げるか

原文: How To Excite the Travel Industry With a BPM Story by Eric D. Schabell

旅行代理店による予約プロセス
ビジネスプロセスの話をするにあたり、もっとも興味深い事例の1つに旅行業界があります。

インターネットを検索していただくと、たくさんのソリューションや広告、そして旅行業界用BPMソリューションを組み込んだ製品を見つけることができます。

あなたが航空会社と話している時、手荷物のチェックインをしている時、旅行代理店のスタッフと予約について話している時、いずれも共通の複雑なビジネスプロセスを共有しています。その複雑なビジネスプロセスは、ルールやイベント、リソースプランニング、やプロセス処理といった概念を取り組む必要が多々あります。

合計金額を算出するサブプロセス(ルールを使用)
JBoss BPM Suiteには、それら必要なものがすべて用意されており、workbench 1つを使うだけで、ソリューションを現実のものにします。

今回の記事では、新しく用意された JBoss BPM Suite用デモプロジェクトをご案内します。このデモプロジェクトは、旅行代理店の予約システムを題材にしています

このプロジェクトは、UK在住の同僚である Niraj Patel Shepherd Chengeta と一緒に作成しました。私は数日間、彼らのオフィスで一緒に過す機会があり、このプロジェクトに関するいくつかの詳細について、彼らとブレインストームすることができました。隠蔽化(カプセル化)されてはいますが、プロジェクトからこの共同作業の成果を見つけることができます。

彼らは素晴らしい作業をされました!

旅行代理店のデモでは、まず顧客の予約情報を要求し、提供されしだい ホテルやフライト情報をリクエストする為、様々なバックエンドサービスが使われます。最終的にルールエンジンにより検査やレビューが行われた結果が、概要として提示されます。

プロジェクトには以下の内容が含まれます:
  • forms modelerにより作成されたカスタム task form
  • sub-processの使用例
  • 2つの異なる service task
    • ホテルの利用状況確認サービス
    • フライトの利用状況確認サービス
  • ルールエンジンとの連携
    • DRLルール
    • decision table
    • ガイド付きルール(guided rule)
  • 複数のテストシナリオ

承認用に用意された予約情報
このデモは、作業を開始する為に必要なものはインストーラーを通して提供されます。旅行代理店プロジェクトを完成させる為の解説は、オンライン上で完全にカバーされています。製品の評価目的の方へは、完成された旅行代理店プロジェクトを提供しています。後ほど、プロジェクトの開発や実行に関する動画を提供する予定です。

クイックスタート

  1. ダウンロードし解凍
  2. インストールディレクトリに製品を配置
  3. 'init.sh'か 'init.bat'を実行
  4. /target/jboss-eap-6.1/bin ディレクトリにある 'standalone.sh'か 'standalone.bat'を実行し、JBoss BPMSサーバーを起動
  5. http://localhost:8080/business-central にログイン
    - admin権限や他権限を持つユーザーでログイン (u::erics / p:bpmsuite1!)

最初に表示される旅行申請入力フォームにある旅行者数を調整することで、プロセスのシナリオ(パス)を制御できます。6を選んだシナリオはこれからご紹介します。その他 2を選んだ場合のシナリオ(パス)も用意されます。ぜひ自由にお試しください。

エディンバラ旅行をブッキング(シナリオの 1つ)

1. プロジェクトを ビルドしデプロイ
2. フォームに下記情報を入力し、プロセスを開始:
Name(名前): [あなたの名前]

Email Adress(Emailアドレス): [emailアドレス]

Number of Travellers(旅行者数): 6

From Destination(移動元): ロンドン

To Destination(移動先): エディンバラ

Preferred Date of Departure(希望出発日): 2014-06-06

Preferred Data of Arrival(希望到着日): 2014-06-10

Other Details / Notes(その他 詳細/ノート): [テキストを記述]

3. webサービスを2つ実行後、ブッキングの価格をレビューする前に sub-processが 費用を算出し、価格のレビューが必要かどうかを判断します。レビューが不要であった場合、'Employee Booking(従業員によるブッキング)'という Taskに処理が進みます。

4. task用のフォームに情報を入力します。ブッキング用の提出されたデータや、サービスにより生成されたデータ、ルールエンジンにより算出された情報を確認できます。価格を見直す為に差し戻すことや、taskを承認し、プロセスを進めることができます。

5. 他のシナリオ(パス)を実行する為には、プロセス開始時に表示されるフォームの '旅行者数:'に 2と入力してください。

このプロジェクトをお楽しみいただければと願っています。また、プロジェクトの改善案などフィードバックを歓迎します。


原文: How To Excite the Travel Industry With a BPM Story by Eric D. Schabell

2014年10月24日金曜日

ルールの開発/デザイン/トレーサビリティに関する3つのシンプルなガイドライン

原文: 3 Simple Guidelines to Rule Development, Design and Traceability by Eric D. Schabell


(この記事は、ノースアメリカ在住の Red Hat シニアコンサルタント John Hurlocker との共同執筆です)

今回の tips and tricksでは、ルールプロジェクトに参加した際に経験するであろうデザインサイクルについて、いくつかバックグラウンドやガイドラインを紹介します。

この記事では、ルールやイベントを取り扱ったプロジェクトが発展していく方法が記載された唯一の基準(standard)でもすべて網羅した記事でもありません。

この記事では、現実世界で組織がかかえるプロジェクトを多数経験してきたうえで基礎といえる内容をご案内します。JBoss BRMSを利用し独自のルールやイベントを活用していこうとされているあなたにとって、自信を与えるよう意図して執筆しました。

ルール開発関連でおこなわれる要件定義について考察します。その他、プロジェクトのトレーサビリティを要求された場合に選択できるオプションや、これから経験されるであろうデザインの選択肢について触れます。

1.要件

ルール作成者はプロジェクト要件を担当するチームメンバーと協力してプロジェクト要件を解析し、実装する必要のあるルール数を見積ります。チームメンバーと協力することで、質問がでた時に即座に回答を得ることができます。

ルール作成の為に要件を解析する際、以下の質問がでてくるでしょう:
  • 要件をレビューする際、WHENやTHENが明解ではない状況(condition)はありますか?
  • データを検証する為のルールは含まれていますか?
  • 複数の要件を1つのルールにまとめることはできますか?
開発の前段階でプロジェクト要件を検討及び検証することで、開発サイクルですべき作業のスコープを絞り込むことができます。

これらの質問は、以前の tips and tricksで取り上げられた内容です。

2.デザイン

デザインフェーズでは、企業のルール管理者は組織と一緒に働き、下記質問からいくつか問い合わせる必要がでてきます:
  • 組織は、セントラル ルール リポジトリをホストする必要がありますか? ホストすることは有益ではないですか?
  • ルールの所有者は誰ですか?ルールを更新したり新バージョンをリリースする責務を持っていますか?
  • グループ間で再利用可能な共通ルールはありますか?

セントラル JBoss BRMS リポジトリ
ルールをオーサリング、管理、ビルドする為に JBoss BRMSサーバーをセントラル リポジトリとして組織で活用することは有効です。

組織内に複数リポジトリを配備するよりもメンテナンス性にすぐれており、ルールの再利用を促進します

複数グループ間で特定のルールが共有される場合、必ずどちらかのグループがオーナーシップを持ち、ルールの更新や新バージョンのリリースに対する責務を負うべきです

ルール作成者は、アプリケーションチームと一緒に働き、ルールのフォーマットやオーサリングツールを決定する必要があります。下記質問について話し合われるべきです:
  • BRMS Dashboard と JBoss Developer Studio(JBDS)のどちらでルールは開発されるべきですか?
  • ルール作成者がより快適でいられる要素は何ですか?
  • 将来、誰がルールをメンテナンスしますか?
    • Java開発者ですか?、ビジネスアナリストですか?
  • どのフォーマットが要件に適していますか?
    • e.g. webベースのデータテーブルですか? business guided ruleですか? DSLですか?
  • どのようなタイプのテストが必要ですか?
    • JUnit と BRMSテストシナリオですか?
これらのトピックは以前の記事で紹介されてきました。より深い議論についてはそちらをご参照ください。

3.トレーサビリティ

要件のトレーサビリティ用途に使えるメタデータオプション
ルールやイベントが実装されたら、実装する根拠となった要件をトレースすることができるリンクをルールやイベントに添付することが重要です。

JBoss BRMSであれば、ルール作成者はルールのメタデータに要件へのトレーサビリティが可能となる情報をセットすることができます。例えば:

  • descriptionセクションに、関連要件を設定することができます
  • 関連要件は、外部リンクとしてルールのメタデータに設定することができます
  • リポジトリからメタデータ情報を取得することで、レポートを作成することが可能です
今後の記事では、ルールの実装と要件定義を結びつける為、どのようにメタデータ フィールドを使うべきかより深く考察します。また、それら情報を取得し要件定義に関するドキュメントを生成する方法についてご紹介する予定です。

原文: 3 Simple Guidelines to Rule Development, Design and Traceability by Eric D. Schabell

2014年10月10日金曜日

Red Hat JBoss BRMS ルールやイベントを用いたデザインアーキテクチャーの考察(PartⅢ)

原文: Examining Red Hat JBoss BRMS design time architecture for rules and events (part III) by Eric D. Schabell

(この記事は、ノースアメリカ在住の Red Hat シニアコンサルタント John Hurlocker との共同執筆です)

この記事は、Red Hat JBoss Business Rules Management System(BRMS) のデプロイメントアーキテクチャーに関するスタートガイドシリーズの第3回目となります。

過去2回の記事を通じ、エンタープライズ環境でルールやイベントプロジェクトをデプロイする為のデプロイメントアーキテクチャーを紹介しました。

今回は、ルール管理者がすべき管理業務について話を進めます。エンタープライズの運用では、ビジネスロジックの変更を効率良く適切に実施する必要があり、ルール管理者が如何にこの業務を実施すべきかに焦点をあてます。

ルール管理業務

ルールが作成される前、ルール管理者は JBoss BRMS ダッシュボードツールの設定に関与します。

ルールをビルドする管理業務
まず、ルール管理者は製品のセットアップに付随する問題に巻き込まれるかもしれません。しかし、ここでは管理者が本来担当すべき業務領域に注目していきます。管理者は、プロジェクトで使用されるルールフォーマットを決定し、オーサリングツールを選択する業務を担当します。

プロジェクトがスタートし、ルール作成者が選択したツールを使い始め、アプリケーション開発チームと協力し始めた後、ルール管理者には実際に使用するビジネスロジックを検証する業務が控えています。
テスト シナリオ

ビルド

ビジネスロジックがルールプロジェクトの対象となった際には、ルール管理者はアプリケーションに配布されるルールパッケージをビルドする責務があります。

この作業は、ビジネスロジックやルールプロジェクトに含まれるすべてのテストを実行するところから始まります。ルール開発ツールが提供するテストや開発者テストが含まれます。

考察の対象となる企業では、一般的に継続的インテグレーションツールが使える環境があるはずです。このツールを使ったテスト方法に関する話は他の人に委ねるとして、JBoss BRMSのダッシュボード内にあるルール管理者用のツールを使い、ルールパッケージをテストする機能に焦点を当てます。

失敗を表示するレポート

  • テスト シナリオ
    • ルール管理者は JBoss BRMS ワークベンチを利用し、ルールとナレッジベースを検証する為にテストシナリオを作成することが可能です。テストシナリオはアプリケーションの実装に依存しません
  • JUnit テスト
    • 簡単な補足ですが、アプリケーションコードを持つ任意のルールをテストする場合、ユニットテストツールのフォームを使うべきです
テストに合格した後、デプロイされたルール
    • JBoss BRMS ワークベンチに用意したテストをパスしたというだけでは、アプリケーション内での使用用途について問題がないとは言えません
  • エラーがある場合、ルール開発者に通知します
  • エラーがない場合、ルール管理者はルールパッケージをビルドすることができます。JBoss BRMSは、一般的な JARファイルである Mavenアーティファクトを生成します。

次回は
このシリーズの次回投稿では、ルール管理者が企業内にルールパッケージを配備し、アプリケーションによる利用をサポートする為の業務について説明します。

Part Ⅰに戻る(現在、未翻訳)
Part Ⅱに戻る(現在、未翻訳)

原文: Examining Red Hat JBoss BRMS design time architecture for rules and events (part III) by Eric D. Schabell

2014年10月1日水曜日

ミュンヘン開催のOktoberfestで見つけた JBoss BPMSに関する2つのサプライズ

原文: 2 Surprising JBoss BPM Discoveries at Munich Oktoberfest by Eric D. Schabell

JBoss BPM はどこに?
ミュンヘンにある Red Hatオフィスへ先週行った際、Octoberfestと呼ばれる地元の文化イベントがあり、うれしいサブライズとなりました。

このイベントをご存知ですか?

素晴らしかったです。皆 民俗衣装を身に着けて巨大なテントの下に集まり、楽しく飲んで歌っていました。

Who am I to judge? (私が言うのもなんですが)

ミュンヘンでJBoss BPMを取り扱うにあたって、いくつか私の興味をひきつけることがありました。皆さんと共有すべき経験だったのです。

数千人規模の祭が開催されている中でも、JBossや BPMについて考えさせられることがあるんです。見逃せないドイツビールや魅力的な食べ物がある巨大なテントからも、JBoss BPMSは人々を遠ざけるのです。

1. JBoss BPM エバンジェリストによるブレインストーミング

1日中 JBoss!
人々を祭りから遠ざけた最初のイベントは、オフィスで開催したブレインストーミング セッションです。(正直に言うと、数人を遠ざけた程度です)

良き同僚である Markus Eiseleとパーティー会場のテントから離れ、JBoss、BPMS、rules、インテグレーションについてしばらく話し合いました。今後数ヶ月で、これらトピックを集めた何かをご紹介できるかもしれません。

彼は、ヨーロッパを中心にインテグレーションについてさらに活発に活動するでしょう。ぜひご注目ください。私達はプロジェクトだけでなく、ルールやBPMの構成を含んだインテグレーションに取り組みます。

2. JBoss BPMワークショップ

人々をミュンヘンから遠ざけた2つ目のサプライズは、JBoss BRMと JBoss BPMS Suiteハンズオンの開催を約束していたのです!

オンラインワークショップを使い、終日 BPMプロジェクトの開発を行いました。ミュンヘンのパートナーグループも参加し、祭りがあるにも関わらずワークショップを実施していました。




ワークショップでは何人かの参加者が OpenShift bpmPaaSに興味を持たれ、クラウドに直接プロジェクトを作成していました。

参加者全員は祭りの最後に参加することができ、帰宅する前に少しだけ音楽を楽しむことができました。

JBoss BPMの技術により、テントから観衆を引き寄せる恒例行事を作る良い機会なのかもしれませんね。

原文: 2 Surprising JBoss BPM Discoveries at Munich Oktoberfest by Eric D. Schabell

2014年7月24日木曜日

稲妻が Red Hat BPM SuiteとECM電話会社のCMISインテグレーションデモをもたらす

原文: Lightning brings Red Hat JBoss BPM Suite ECM telco CMIS integration demo by Eric D. Schabell

長い旅行でした。離れた場所で度々悪天候にも遭遇しましたが、素晴らしいデモを用意できました。JBoss BPM SuiteとオープンスタンダードCMISに準拠するEnterprise content management(ECM)のインテグレーションを題材にしたデモです。

先週、ポーランドのクラクフでミーティングがありました。今回ご覧いただくデモを準備する為です。CMISに準拠したドキュメント管理とBPMを統合するプロセスを作成しました。実装には Apache Chemistryを使っています。

BPM/ECMデモのブレインストーミング
クラクフ全域に強烈な夏の雷雨が降り注ぐ中、プロジェクトは進みました。私達は通りに面した窓際の席で作業していましたが、通りを挟んだ向こう側の樫の木に稲妻が落ちたんです。樫の木は切り裂かれ、断片は私達が作業している建物にまで飛んできました。

つまり、このプロジェクトは稲妻により生まれる未だかつてない取り組みとなりました。

背景

しばらく前からドキュメント管理とBPMプロセスの統合には関心がありましたが、どうでしょう?オープンアプローチにより、私達はContent Management Interoperability Standard(CMIS)を利用することにしました。ECMベンダーであるAlfresco、Mangolia、Exo、Documentum、IBM、Microsoft SharePoint、SAP、Apache、その他多数がサポートする規格です。

初期設計や各種文章の取りまとめは、Red Hat で jBPMコミュニティプロジェクトで開発をしているエンジニア、Masciej Swiderskiがおこないました。この為、私達は先週クラクフに終結し、ブレインストームやプロセスの作成をおこないました。このプロセスは、ワークフローでドキュメント管理をする可能性を証明するシンプルなデモです。
稲妻によって切り裂かれた木

電話会社のプロセス

デモプロセスは、新規携帯電話サービスの契約をアクティベートし、サービスを使う為にリクエストを電話会社のプロバイダに要求するものです。このプロセスを開始する前、顧客は利用規約に同意し、サービスの契約(契約書)に署名する必要があるでしょう。

拝啓、
本日、私の携帯電話サービスを有効にしてください。
署名しました、
---------------------------

顧客に署名していただく必要のある契約書は、Task Formからダウンロードしていただき、プロセスを完了する為、署名後に再度アップロードしていただきます。

拝啓、
本日、私の携帯電話サービスを有効にしてください。
署名しました、

Eric D. Schabell (署名)
---------------------------

インストールと実行
以下の手順で、完全に自動化され何度も利用することができる JBoss BPM Suite ドキュメントインテグレーションデモを実行することができます:
  1. ダウンロードして解凍
  2. 製品インストーラーを installsディレクトリーに設置
  3. デモをインストールする為、'init.sh'もしくは'init.bat'ファイルを実行
  4. デモを実行する際、2つの選択肢があります。ドキュメント管理用にファイルシステムを使うか、ネットワーク経由で CMISインターフェースを使うかです
    $ ./target/jboss-eap-6.1/bin/standalone.sh
    
    or 
    
    $ ./target/jboss-eap-6.1/bin/standalone.sh -Dorg.jbpm.ecm.storage.type=opencmis
    
  5. http://localhost:8080/business-central(u:erics/p:bpmsuite1!)
    - build & deploy mobile service activation process
    
    - start process, submit provided service agreement document from suport/mobile-service-agreement.txt
    
    - at user task, form presented that allows user to download service agreement, edit & sign agreement, upload signed document to
     complet task.
    
    - view document stored either on filesystem (/tmp/{date-time-stamp-dir}/mobile-service-agreement.txt) or on CMIS online storage
     at http://tinyurl.com/cmis-demo  (login: admin/admin)
デモをお楽しみください!

原文: Lightning brings Red Hat JBoss BPM Suite ECM telco CMIS integration demo by Eric D. Schabell

2014年7月18日金曜日

ベストビデオセッションを2つ APAC Tech Exchange 2014よりご紹介

原文: 2 Best Video Sessions from APAC Tech Exchange 2014 by Eric D. Schabell

2014年6月に開催された APAC Tech Exchangeで提供された、XPaaSセッション JBoss BRMS/BPM Suiteワークショップの動画がオンラインにて公開されました。

残念ながら、OpenShift Primerセッションは、レコーディングに問題があった為、公開されません。

上記のリンクからスライドをご確認いただけますが、各セッションの動画をここでご紹介します。ぜひお見逃しのないようご活用ください。

JBoss xPassSに関するすべてをガイド

あなたのビジネスアプリケーションが JavaEE6や PHP、Rubyのいずれがベースであれ、クラウド環境はあなたのビジネスを開発する為に完璧な環境です。多くのクラウドや platform-as-a-serviceが存在し、その中から選択する必要があります。どこから始めればよいでしょう?

このセッションでは、Eric Schabellがオープンソースであるミドルウェアベースの xPaaSに関する知識を提供する為、様々な例、デモ、実践的なテクニックをご紹介します。多様な xPaaSソリューションをセットアップできるようになるだけではなく、選択した製品を使い既存のアプリケーションを利用する方法を学びます。Red Hatの PaaSである OpenShiftを使い、様々な商品を使った例をご紹介します。Red Hatの BPM、モバイルソリューション、SwitchYard、OptaPlanner、Red Hat JBoss Portalが含まれます。Red Hatによる xPaaSビジョンの実用性と、Red Hat JBossミドルウェアが担う役割について学んでいただけますので、ぜひご参加ください。




Rule the World - 実践的なルールとBPMによる開発

このワークショップを経験していただくだけで、あなたのプロジェクト開発においてビジネスルールエンジンとビジネスプロセスの力が解放されます。オンライン ウェブショッピングカートの開発をステップバイステップでご紹介します。ルールや domain specific languageの作成や、JBoss BRMSと BPM Suiteが提供するウィザードやエディターを使います。オンラインウェブショップが必要とする機能を理解することもできます。送料や、個々の製品を購入する上で考慮されるべきプロモーションを算出するルールであったり、お客様の行動に反応する為のライブイベントモニタリングです。

このハンズオンでは JBoss オープンソースソフトウェアを使い、ゼロから完全に動作するオンラインリテールショップを開発します。ルールやビジネスプロセスの開発経験は必要ありません。経験豊富なスピーカーが説明し、経験された内容をすぐあなたのプロジェクトに使えるようになるでしょう。




セッションをお楽しみください。

原文: 2 Best Video Sessions from APAC Tech Exchange 2014 by Eric D. Schabell

2014年7月16日水曜日

Red Hat Summit 2014 あなたを JBoss Rock Starに変えるキーノートデモ

原文: Red Hat Summit 2014 JBoss Keynote demo ready to make you a JBoss Rock Star by Eric D. Schabell

JBoss キーノートデモ 2014で利用されたカスタマープロセス
サンフランシスコで開催された今年の Red Hat Summit 2014では、様々なセッションや催しが提供されました

毎年、JBossキーノートがイベントのハイライトになります。利用可能な驚くべきJBossテクノロジーが次々と紹介され、そらら技術が組み込まれたライブデモも公開されます。

今年も例年通り、あたな自身で試すことができるデモが用意されました。

ぜひ遅れることなく、Red Hat Summitでご覧になった内容を基に、あなたご自身の JBoss キーノートデモをお試しください。
  1. ダウンロードし、解凍する
  2. 'installs'ディレクトリーにある READMEを読み、必要とされる製品を追加
  3. 'init.sh'を実行
上記手順を実施された後、プロジェクトサイトでその他手順をご確認ください。Twitterのメッセージを使いプロセスを実行したり、Salesfoceとのインテグレーションであったり、その他諸々をご確認いただけます。


原文: Red Hat Summit 2014 JBoss Keynote demo ready to make you a JBoss Rock Star by Eric D. Schabell

2014年7月14日月曜日

Red Hat JBoss BRMSにてルールやイベント用のデプロイメント アーキテクチャーを考察する(パート2)

原文: Examining Red Hat JBoss BRMS deployment architectures for rules and events (part II) by Eric D. Schabell

(North America在住の Red Hat Senior Middleware Consultantである John Hurlockerとの共著)

今週の Tips&Tricksはペースを落とし、Red Hat JBoss BRMSのデプロイメントアーキテクチャーについて可能性を探っていきます。

デプロイメントアーキテクチャーですが、ルールやイベントを利用するプロジェクトを業務用の本番環境にデプロイしなければならない状況を想定しています。

実行環境のデプロイメントアーキテクチャーは、プロジェクトの設計時に考え始める必要があります。あなたの企業やインフラにとって、アプリケーションをデプロイする為の最適な方法を検討しなかればなりません。殆どの場合、ビルドしたいアプリケーションの設計に影響します。よって、選択できるオプションを認識しておくことは、プロジェクトの成功に役立つはずです。

記事の連載を通して、デプロイメントアーキテクチャーを段階的に紹介していきます。先週分の記事を読まれていない方は、すでに2つのアーキテクチャーについて説明していますのでぜひキャッチアップしてください。

 選択肢

ルール管理者やアーキテクトはアプリケーションチームと共同でルールの実行環境を設計します。組織のニーズに応じて、アーキテクチャは以下のいずれか1つまたは複数を組み合わせたものになるでしょう。

連載を通し、4つの異なるデプロイメントアーキテクチャーを紹介します。それぞれ長所と短所を紹介することで、あなたのニーズにあったアーキテクチャーをご検討いただけるはずです。

以下に紹介する基本コンポーネントが、アーキテクチャー図で使用されます:

  • JBoss BRMSサーバー
  • ルール開発者/ビジネスアナリスト
  • バージョン管理システム(GIT)
  • デプロイメントサーバー(JBoss EAP)
  • アプリケーションの利用者

ルール実行サーバー

このアーキテクチャーでは、JBoss BRMSをアプリケーションとして別途 用意します。それをサービス(例えば JMS、SOAP、etc)として公開することで、企業の本番環境で稼働するアプリケーションは、ルールやイベントをリモートで実行することができます。

イラスト1: ルール実行サーバー
イラスト1でご確認いただけるように、JBoss BRMSのルール/イベントコンポーネントを既存のアプリケーション開発プロセスから切り離すことができます。ルールやイベントを実行する為にアプリケーションがすべきことは、外部サービスの実行のみです。

長所

  • 完全に切り離されたアーキテクチャー
  • ルールをセットアップし実行する一般的な実装方法
  • BRMSのバージョンをあげる際、企業内でフォーカスするべきポイントが1箇所のみになる

短所

  • アプリケーションの一部を外部へ切り出す為、パフォーマンスの影響が懸念される場合もある
  • 実行サーバーは複数アプリケーションから利用される可能性がある
    • アプリケーションのオーナーシップを持ち、メンテナンスをするチームが必要

ハイブリッド系ルール実行サーバー

最後の例として、先程ご案内したルール実行サーバーに前回(パート1)ご紹介した KieScannerコンポーネントを追加した、ハイブリットアーキテクチャーをご紹介します。

イラスト2: ハイブリッドアーキテクチャー
このアーキテクチャーは先程と同様、外部サービスの呼出しを実施するアプリケーションを開発すれば良いです。外部サービスは、ルールやイベントを実行します。さらに、実行サーバーを変更せずともルールやイベントパッケージを更新することができます。

復習になりますが、JBoss BRMS APIには KieScannerが用意されており、リポジトリーで管理されるルールパッケージのバージョンアップを監視します。新規バージョンが確認されしだい、KieScannerによりピックアップされ、アプリケーションにロードされます。

Cool Storeデモプロジェクトにて、JBoss BRMS KieScannerの使用例をご確認いただけます。プロジェクトの実装例では、ルールリポジトリーから最新のビルドされたパッケージをスキャンしています。

イラスト2でご確認いただけるように、ルール実行サーバーは KieScannerをホストし、ルールやイベントパッケージの更新を監視します。更新が確認されしだいパッケージはピックアップされ、次回アプリケーションから呼び出された際に利用れます。

長所

  • 完全に切り離されたアーキテクチャー
  • ルールをセットアップし実行する一般的な実装方法であり、BRMSのバージョンをあげる際、企業内でフォーカスするべきポイントが1箇所のみになる
  • 実行サーバーのメンテナンスが容易になる

短所

  • アプリケーションの一部を外部へ切り出す為、パフォーマンスの影響が懸念される場合もある

次回は

デザインタイムアーキテクチャーと、ルールやイベントをデプロイする為のオプションについて考察します。

原文: Examining Red Hat JBoss BRMS deployment architectures for rules and events (part II) by Eric D. Schabell

2014年7月11日金曜日

Red Hat JBoss BRMSにてルールやイベント用のデプロイメント アーキテクチャーを考察する(パート1)

原文: Examining Red Hat JBoss BRMS deployment architectures for rules and events (part I) by Eric D. Schabell

(North America在住の Red Hat Senior Middleware Consultantである John Hurlockerとの共著)

今週の Tips&Tricksはペースを落とし、Red Hat JBoss BRMSのデプロイメントアーキテクチャーについて可能性を探っていきます。

デプロイメントアーキテクチャーですが、ルールやイベントを利用するプロジェクトを業務用の本番環境にデプロイしなければならない状況を想定しています。

実行環境のデプロイメントアーキテクチャーは、プロジェクトの設計時に考え始める必要があります。あなたの企業やインフラにとって、アプリケーションをデプロイする為の最適な方法を検討しなかればなりません。殆どの場合、ビルドしたいアプリケーションの設計に影響します。よって、選択できるオプションを認識しておくことは、プロジェクトの成功に役立つはずです。

記事の連載を通して、デプロイメントアーキテクチャーを段階的に紹介していきます。今週は、最初の2つを紹介します。

選択肢
ルール管理者やアーキテクトはアプリケーションチームと共同でルールの実行環境を設計します。組織のニーズに応じて、アーキテクチャは以下のいずれか1つまたは複数を組み合わせたものになるでしょう。

連載を通し、4つの異なるデプロイメントアーキテクチャーを紹介します。それぞれ長所と短所を紹介することで、あなたのニーズにあったアーキテクチャーをご検討いただけるはずです。

以下に紹介する基本コンポーネントが、アーキテクチャー図で使用されます:
  • JBoss BRMS サーバー
  • ルール開発者/ ビジネスアナリスト
  • バージョン管理システム(GIT)
  • デプロイメント サーバー(JBoss EAP)
  • アプリケーションの利用者
イラスト1:ルールをアプリケーションに同梱

アプリケーション内にルールをデプロイ

最初のアーキテクチャーは、最も基本的で静的(static)な方法を使いルールやイベントを業務環境にデプロイします。

デプロイ可能なルールパッケージ(e.g. JAR)をアプリケーションのアーカイブ(e.g. EAR, WAR)に同梱します。

このアーキテクチャーでは、JBoss  BRMSサーバーはルールを保持するリポジトリーと、デザイン時のツールとして機能します。イラスト1にて、JBoss BRMSサーバーが実行サーバーから完全に切り離されていることをご確認いただけます。

長所


  • 一般的に、ルール実行サーバーを用意するよりもパフォーマンスが良いです。なぜなら、アプリケーションと同一の JVM上でルールが実行されるからです。

短所


  • 本番環境のアプリケーションにルールの更新を pushすることができません
    • アプリケーションの再構築が必要です
    • アプリケーションの再テストが要求されます(開発 - QA - 本番)

イラスト2:KieScannerを使ったデプロイメント


アプリケーションからルールをスキャン

2つ目のアーキテクチャーでは、アプリケーションにスキャナーを追加します。ルールやイベントの更新が監視され、本番環境にデプロイされるかのように pullされます。

JBoss BRMS APIには KieScannerが用意されており、リポジトリーで管理されるルールパッケージのバージョンアップを監視します。イラスト2で示されているように、新規バージョンが確認されしだい、KieScannerによりピックアップされ、アプリケーションにロードされます。

Cool Storeデモプロジェクトにて、JBoss BRMS KieScannerの使用例をご確認いただけます。プロジェクトの実装例では、ルールリポジトリーから最新のビルドされたパッケージをスキャンしています。

長所


  • アプリケーションサーバーを再起動する必要はありません
    • 一部の組織では、デプロイメント処理にとても時間がかかる場合があります
    • この方法により、リアルタイムでアプリケーション(複数も可)にルールの更新をプッシュすることができます

短所


  • 更新されるルールとアプリケーションをテストする為のデプロイメントプロセスを作成する必要があります
    • このプロセスによりしっかりテストされる仕組みが用意できない場合、不正なロジックをアプリケーションにプッシュするリスクがあります

次回は

残る2つのアーキテクチャーである ルール実行サーバーへのデプロイメントや、ハイブリッドモデルへのデプロイについて見ていきます。最後に私達は設計時のアーキテクチャーについて触れます。あなたのチームにとって、企業内でルールやイベントを作り、維持する際に必要な環境です。

原文: Examining Red Hat JBoss BRMS deployment architectures for rules and events (part I) by Eric D. Schabell

2014年7月1日火曜日

Red Hat JBoss BPM Suite - すべての製品デモは 6.0.2.GA用にアップデートされました

原文: Red Hat JBoss BPM Suite - all product demos updated for version 6.0.2.GA release by Eric D. Schabell


6.0.2に対応した JBoss BPM Suiteのデモ
JBoss BPM Suite 6.0.2.GAがリリースされたので、私達は少しでも早くお客様に評価いただけるよう、すべてのデモをアップデートしました。

それぞれのデモには readmeファイルが同梱されています。そこには、ドキュメントや以前紹介したデモに関する記事をご案内しています。

セットアップはとても簡単です。3つのステップで作業は完了し、ご利用いただけます。

このリストは最新バージョンに対応したデモです。タグを参照していただくことで、過去の製品バージョンに対応したデモもご確認いただけます:
デモをお楽しみいただき、何か必要があればお知らせください。

バグや feature requestは、各デモプロジェクトに登録していただけます。

原文: Red Hat JBoss BPM Suite - all product demos updated for version 6.0.2.GA release by Eric D. Schabell

Red Hat JBoss BRMS - すべての製品デモは 6.0.2.GA用にアップデートされました

原文: Red Hat JBoss BRMS - all product demos updated for version 6.0.2.GA release by Eric D. Schabell

6.0.2に対応した JBoss BRMS のデモ
JBoss BRMS 6.0.2.GAがリリースされたので、私達は少しでも早くお客様に評価いただけるよう、すべてのデモをアップデートしました。

それぞれのデモには readmeファイルが同梱されています。そこには、ドキュメントや以前紹介したデモに関する記事をご案内しています。

セットアップはとても簡単です。3つのステップで作業は完了し、ご利用いただけます。

このリストは最新バージョンに対応したデモです。タグを参照していただくことで、過去の製品バージョンに対応したデモもご確認いただけます:


デモをお楽しみいただき、何か必要があればお知らせください。

バグや feature requestは、各デモプロジェクトに登録していただけます。

原文: Red Hat JBoss BRMS - all product demos updated for version 6.0.2.GA release by Eric D. Schabell

Red Hat JBoss BRMS & JBoss BPM Suite 6.0.2.GA がリリースされました

原文: Red Hat JBoss BRMS & JBoss BPM Suite 6.0.2.GA released into the wild by Eric D. Schabell

JBoss BRMSと JBoss BPM Suiteの バージョン 6.0.2がリリースされたと Red Hatから発表されました。

コミュニティ版のコードをお客様やエンドユーザーに信頼されるエンタープライズ品質に仕上げるには多大な努力が必要です。既存のお客様やご利用をご検討くださっている方にとって、今が製品を学ぶ絶好の機会です。パートナー様は製品を取扱い、構成要素を学び始める好機です。オープンソースコミュニティと Red Hatにとっては、製品に関するあらゆるインプットを受け取る好機です。それらインプットは製品をより良い品質に向上させ、Red Hatが提供する世界レベルのサポートと共にお客様にご利用いただきます。

新しい JBoss BPM Suiteはプロセスの管理と自動化について洗練された内容になっています。オープンソースコミュニティが数ヶ月に渡りおこなった素晴らしい作業の集大成と言えます。コンポーネントが改良されただけではありません。ルックアンドフィールが見直されただけではありません。素晴らしい新機能(certificationの追加)が含まれています!

今回のリリースのハイライトを簡単にリストアップします:

  • IBM Websphere 8.x certification (full support for Websphere)
    • 継続して JBoss以外のコンテナに対しても"commercially reasonable support"を提供します
  • support for RHEL7
  • お客様からの feature requestや proof-of conceptプロジェクト、その他コミュニティ活動から指摘された 200以上の修正

次はあなたの番です。この新バージョンがあなたの組織にどのような価値をもたらすかご確認ください!

ダウンロードリンク:
JBoss BPM Suite 6.0.2 - https://access.redhat.com/jbossnetwork/restricted/listSoftware.html?product=bpm.suite&downloadType=distributions
JBoss BRMS 6.0.2 - https://access.redhat.com/jbossnetwork/restricted/listSoftware.html?product=brms&downloadType=distributions

ドキュメント:
JBoss BPM Suite 6.0.2 - https://access.redhat.com/site/documentation/Red_Hat_JBoss_BPM_Suite/
JBoss BRMS 6.0.2 - https://access.redhat.com/site/documentation/Red_Hat_JBoss_BRMS/

ウェブページ:
JBoss BPM Suite: http://www.redhat.com/products/jbossenterprisemiddleware/business-process/
JBoss BRMS: http://www.redhat.com/products/jbossenterprisemiddleware/business-rules/

BPM サンプルアプリケーション:
完全に動作する BPMサンプルアプリケーションは、ダウンロードされたアーカイブに含まれます

製品の評価に興味がありますか?
JBoss BPM Suite - http://www.jboss.org/products/bpmsuite
JBoss BRMS - http://www.jboss.org/products/brms

原文: Red Hat JBoss BRMS & JBoss BPM Suite 6.0.2.GA released into the wild by Eric D. Schabell

2014年6月26日木曜日

JBoss BPM Suite 「顧客満足度調査のデモ」によるbpmPaaSの実戦

原文: Real life bpmPaaS with JBoss BPM Suite customer evaluation demo by Eric D. Schabell

クラウド上の BPMを使う準備はできていますか?

完全にクラウド対応した JBoss BPM Suiteは、bpmPaaSカートリッジとして Openshift上で利用可能になりました。

bpmPaaSカートリッジの開発が進む間、何もしていなかったわけではありません。カートリッジの自動インストール機能を追加したデモプロジェクトを用意しました。

まず、OpenShift Originにアカウントを作成してください。その後、無料で Bronzeレベルにアップグレードできます。

アップグレードすることで、MEDIUMサイズのギアが利用可能になります。bpmPaaSインスタンスを作成するにはこのギアが必要になります。

クラウド上の「顧客満足度調査のデモ」
アカウントのアップグレード後、Web管理コンソールを通して新規アプリケーションを作成できます。ページの下には、Code Anythingとラベルされたテキストボックスがあります。

このテキストボックスに、下記プロジェクト内で提供しているカートリッジの定義をペーストします。各プロジェクトに含まれる readmeファイルに記載された手順に沿って作業をしていただけば、数分でbpmPaaSベースの JBoss BPM Suite をご利用いただけます。

ご利用いただけるプロジェクトの一覧です:
お楽しみください!

原文: Real life bpmPaaS with JBoss BPM Suite customer evaluation demo by Eric D. Schabell